日常使いにとっても便利な数寄屋袋
和小物って、ちょっと読み方が難しいものもあったりして、どんな品物なのかわかりにくかったりすることもありますよね。
数寄屋袋
「すきやぶくろ」と読みます。
以前ご紹介した「懐紙入れ(かいしいれ)」と共に、主にお茶の席で使われる「数寄屋袋」について今回はお話します。
数寄屋袋も懐紙入れと同じように手軽に日常使いができる、魅力たっぷりな和のアイテムなのです。
数寄屋袋とは
数寄屋袋は懐紙入れより一回り大きなサイズの袋物です。
お茶席に必要な「袱紗・扇子・懐紙・菓子切」などをまとめて入れたり、替えの足袋や小物を入れることもできる、和装小物のひとつです。
寸法はだいたい 21cm × 15cm × 3cm くらいのものが一般的なようです。
ちょうどA4サイズの紙を半分に折った大きさくらいですね。
お茶席で使うお道具の中では、懐紙入れが小物を入れるポーチ、数寄屋袋が懐紙入れやその他の持ち物を入れる小ぶりのバッグ、というようにイメージすると分かりやすいと思います。
茶道のお作法的には、数寄屋袋はお茶室内には持ち込みません。
古帛紗や懐紙、菓子切りなど必要な小物は、着物の懐にしまったりしてお茶室に入ります。
お着物に合わせてお気に入りの数寄屋袋を持参することは、女性のお洒落心をくすぐって、とても楽しくなりますよね。
懐紙入れとお揃いの布地で仕立てられたセット商品も多く販売されていたりするので、柄やデザインを選ぶのが楽しいのも数寄屋袋の魅力の一つです。
お着物と合わせて同じ生地で仕立てている方も♡素敵ですね!
数寄屋袋の使い方 アレンジ
実は、数寄屋袋はバッグ IN バッグとしてもとっても便利なんです!
数寄屋袋をビジネスツールを入れるバッグとしてお使いになり、仕事運がアップした方のお話はこちらに。
大きめのバッグを持ち歩くことが多いビジネスウーマンなら、バッグの中がすっきり整理整頓できていれば、探し物もすぐに見つかり効率アップ。
バッグの中にお気に入りの数寄屋袋が入っていると、見るたびに思わず笑顔になってしまうかも…
それに、平均的な大きさ(A4サイズの半分)の数寄屋袋は、iPad mini がちょうど収まるサイズなのです!
小さめのタブレットを使っている人はお洒落なタブレットケースとして使うのも素敵です。
それに、なんといっても数寄屋袋のこの四角い形といえば…
そう!
少し小ぶりですけれど、お洒落な女性の間で話題のクラッチバッグとしても使えちゃうのです!
パーティーシーンなどフォーマルな場所ではバッグは小さめが基本。
あえて洋装に和のテイストを上手に取り入れてみることにチャレンジしてみるのはいかがでしょう?
最近は若い女性の間でも和服は見直されてきていて、浴衣を着て出かける人もとても増えています。
浴衣や普段着の着物には巾着が定番でしたが、最近は人気のクラッチバッグを和装に合わせている人もいるみたいです。
普段着の着物でなら、そうやって新しい感覚を取り入れてチャレンジするいい機会になりますね。
茶道以外の様々な和のシチュエーションでも、数寄屋袋を素敵にアレンジして取り入れてみれば、新しいお洒落の世界が広がるのではないでしょうか?
数寄屋袋を手作りしたい
数寄屋袋は「封筒型ポーチ」として、ハンドメイドしている方も多くいます。
もう少し大きめのものがあったら便利だなぁとか、こんな模様のものが欲しいなぁ…なんて思ったら、自分の好みにアレンジができるのもハンドメイドのいいところですよね!
和裁は基本的にまっすぐ縫うだけ。
数寄屋袋も基本的に直線で仕立てられています。
お気に入りの生地や、着なくなった着物などを使ってリメイクするのも楽しいかもしれませんね。
以前ご紹介したこちらの本にも数寄屋袋の詳しい作り方が載っています。
「茶の袋物 大澤 和子著」
一見敷居が高そうな和装小物。いかがでしたか?
でも、日本人の生活に根ざした伝統的な和文化は、現代の日常生活にもとっても使い勝手がよくて便利なのです。
茶道の世界だけで使うにはもったいない数寄屋袋、ぜひ使ってみてくださいね!
・゚・*.。☆*夢はNYで個展をすること*☆。.*・゚・
スポンサーリンク