この記事の目次
水彩画って難しいの?水彩画の魅力とその問題点
水彩画の魅力は、なんといっても透明水彩絵具の透き通った透明感です。
でも、透明水彩絵具の透明感を引き出すためには、さまざまなテクニックだけではなく、色を塗っていく行程での緻密な計算が必要不可欠。
はっきりいってしまうと、初心者が最初から自分のイメージ通りの作品を創り上げることはなかなか難しいのです。
でも、「あるとっておきの道具」を使えば、誰でも水彩の魅力を生かした素敵な作品を手軽に創り上げることができてしまいます。
誰でも手軽に水彩を楽しめてしまう道具…そうです、お気づきのとおり、その道具というのが「水彩筆ペン」なのです!
でも、「そもそも絵が描けない人はどうするの?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それでは、最初から描いてある絵に色を塗るだけならどうでしょう?
自分で絵を描く必要がなく、気に入った美しい図案が描いてある線の中を彩色していく…そう、塗り絵です!
「水彩筆ペン+塗り絵」
この最強の組み合わせを使えば、誰でも最初から美しい作品を創ることができちゃうのです!
この記事では「水彩筆ペン」と「大人の塗り絵」を使って、誰でも手軽に水彩の表現を楽しめる方法についてご紹介していきますね。
世界中で注目されている「大人の塗り絵」コロリアージュとは?
子供が遊ぶためではなく、私たち大人のために作られた「大人の塗り絵」をあなたはご存知ですか?
コロリアージュとはフランス語で”塗り絵”という意味で、日本では「大人の塗り絵」と言われています。
コロリアージュの魅力は、私たちが今まで抱いていた子供の遊びという塗り絵のイメージをくつがえした、繊細でアートな世界観を持つデザインにあります。
この「大人の塗り絵」で使われている繊細なデザインの「下書き」に色を塗るだけで、誰にでも水彩の美しい透明感のある作品を創り出すことができてしまうのです!
「大人の塗り絵」 コロリアージュの魅力については『大人の塗り絵をレベルアップ!水彩色鉛筆の使い方その1』で詳しく解説してありますので、こちらをご覧になってくださいね。
「水彩筆ペン」ってどう使うの?
手軽に水彩の世界を楽しめる水彩筆ペン。
でも、実際に水彩筆ペンを使ってみた人の中には、
「あれ?こんなはずじゃなかった…」
「なんだかイメージとちがう?」
「思ったよりも色が濃すぎる…」
などと困惑された方も多いのではないでしょうか?
実は、水彩筆ペンで水彩のように色を塗るためには、ちょっとだけテクニックが必要なのです。
このちょっとしたテクニックを知らないばかりに
「水彩筆ペンてやっぱり使いづらい」とか、
「全然きれいに色が塗れない!」とか思ってしまって、
せっかく手にした水彩筆ペンを手放してしまっていたとしたら、それはとっても残念なこと…
これから数回に分けて、そのちょっとしたテクニックや道具について解説していきますので、記事を参考にしながら水彩筆ペンを使ってみてくださいね。
もちろん、疑問に思うことや聞きたいことがありましたら、どうぞお気軽に「お問い合わせ」からご質問なさってください。
水彩筆ペンの特徴と種類
まず最初に、水彩筆ペンについて知っておいてくださいね。
水彩筆ペンのペン先は特殊繊維やナイロンなどでできていて、毛筆の書き心地を再現できるようになっています。
水彩筆ペンの中にあるインクは「水性染料」が使われています。
これは、水に溶けるインクです。
水性染料を使っているので、水彩のようなぼかしやにじみの表現が出来るのです。
乾くと耐水性になり、水に流れなくなるインクは「水性顔料」と言います。
こちらでご紹介する水彩筆ペンは耐水性ではないので、インクが乾いても水に濡れるとにじみます。
それでは代表的な水彩筆ペンをご紹介ますね。
「あかしや水彩毛筆 彩」全30色
私が愛用している水彩筆ペンは「あかしや水彩毛筆 彩」です。
「あかしや水彩毛筆 彩」は奈良の筆専門メーカーが作っている水彩筆ペンです。
日本の伝統色で30色を展開しています。
水彩毛筆というネーミングどおり、本当に筆で描いているような描き心地と、落ち着いた和の色彩が気に入っています。
「ぺんてるArt brush」全18色
他の水彩ペンと比べて値段がちょっと高いのですが、インクがなくなった時は専用のカートリッジで交換することが出来ます。
「ZIG クリーンカラー リアルブラッシュ」全90色
なんといっても90色もある豊富な色のバリエーションがすごいです!
水彩筆ペンを使いこなすための便利な道具「水筆」
実は「大人の塗り絵」を水彩筆ペンで美しく仕上げるために、欠かすことができないポイントがあるのです。
水彩筆ペンの最大の特徴は、なんといっても筆ペンで水彩のように色を塗ることができるということ。
でも、このポイントを押さえておかないと、水彩筆ペンだけで水彩のように色を塗るのは難しいのです。
水彩筆ペンの大切なパートナーは、何と言っても水彩筆ペンの特徴を引き出すために欠かせない「水」です。
“水彩”筆ペンというその名のとおりに「水の使い方」が重要なのです。
そして、この水を使いこなすために、とっても便利なもう一つの「とっておきの道具」があるのです。
この道具を使うことで、より手軽に簡単に水彩筆ペンで「大人の塗り絵」を素敵な水彩作品に仕上げることができるようになります。
そのもう一つの「とっておきの道具」とは“水筆”です。
水筆は、筆ペンのインクが通常入っているところに水を入れられる構造になっていて、筆先の毛がまとまりの良いナイロンでできています。
筆洗を使わずに手軽に水を塗ることができる道具なのです。
筆先が汚れてきたら、タンクになっている柄の部分を押して筆先に水を含ませて、ティッシュなどで拭き取れば筆先の色を除去することができます。
普通の筆のように、いちいち洗う必要がないのです!
筆先のサイズも太、中、細とありますので、用途に分けて選びましょう。
私が愛用している水筆は「ステッドラー ウォーターブラシ」です。
ちょうど良い量の水を筆先に含んでくれるのでとっても使いやすいのです。
タンク部分を押しても水が溢れるようなこともありません。
種類も細筆・中筆・太筆・平筆と4種類そろっています。
最初は中筆を選ばれると良いと思います。
すぐにやってみたいけれど、透明感を出すのが思ったよりも難しい水彩画。『簡単に水彩を楽しめる、水彩筆ペンの使い方 その1「単色の塗り方」』へつづきます
そんなあなたの悩みを解決して、水彩の世界を私たちの身近にしてくれるのが「水彩筆ペン」と「塗り絵」なのです。
水彩筆ペンは手軽なだけではなく、多彩な表現が出来る素晴らしい画材です。
水彩筆ペンを使うために必要な道具がそろったら、いよいよ実際に水彩筆ペンで色を塗ってみましょう!
『簡単に水彩を楽しめる、水彩筆ペンの使い方 その1「単色の塗り方」』では、水彩筆ペンの使い方の基本となる、「単色の塗り方」について説明しています。
動画もありますので、ぜひ一緒に大人の塗り絵・コロリアージュを水彩筆ペンで塗ってみてくださいね!
スポンサーリンク