この記事の目次
大人の塗り絵「コロリアージュ」+「水彩色鉛筆」で表現力アップ&癒されまくり!
今や世界中で注目されているコロリアージュ。
フランス語で”塗り絵”という意味で、日本では「大人の塗り絵」と言われています。
コロリアージュの魅力は、私たちが今まで抱いていた子供の遊びという塗り絵のイメージをくつがえした、繊細でアートな世界観を持つデザインにあります。
細かく繊細なモチーフに色を塗っていくだけで、誰もが宝石のような美しい作品を生みだすことができるのです。
その繊細な美しさは、女性の心をとらえて離さないと言われていますが、コロリアージュに夢中になっている時に得られる「癒し効果」も見逃せません。
コロリアージュは線画で描かれた美しい絵柄に、好きな画材で好きなように色を塗っていくだけ。
そんなシンプルで楽しく集中しやすいプロセスだからこそ、普段の左脳的活動から解放されて、無心になれる癒しの領域=「ゾーン」へと簡単に入っていくことができるのです。
芸術や創作を通じて自己認識を高めたり、ストレスやトラウマに立ち向かう精神療法のことを「アートセラピー」といいます。
セラピーの分野においても「色を塗る」という行為には人に心地よさを与える効果があることが認められていて、病気、精神障害、うつ病などの治療にも積極的に取り入れられています。
そんなセラピーのエッセンスを生かした「大人の塗り絵」は、今や図案集がいくつも出版されるくらいブームを巻き起こしています。
実はそのコロリアージュの仕上がりを、簡単にワンランク引き上げてくれる道具があるのです。
それが“水彩色鉛筆”!
これがあれば、色鉛筆と水彩、両方の良さを同じ画面の中に一緒に表現することができるので、コロリアージュをより一層素敵なアート作品にすることができちゃうのです。
というわけで今回は、大人の塗り絵・コロリアージュをワンランク上に仕上げるための水彩色鉛筆の使い方を、実際に塗り絵をしながらわかりやすく説明していきたいと思います。
水彩色鉛筆の特徴
まず最初に、水彩色鉛筆の特徴についてお話ししますね。
水彩色鉛筆の最も大きな特徴は、水で溶ける色鉛筆であるということです。
普通に色鉛筆としても使用できますが、やわらかな描き心地の芯は水溶性なので、色を塗ったところを水を含ませた筆などでなぞれば簡単に水に溶けるため、まるで水彩画のような優しい風合いを表現することもできちゃうのです。
その上、水彩色鉛筆は水で濡れた部分が乾けば上から簡単に加筆することもできるので、とっても手軽に繊細で奥行きのある表現ができてしまうのです。
水彩色鉛筆の表現を最大限に発揮するためには、“水彩”色鉛筆というその名のとおりに「水の使い方」が重要になります。
水彩色鉛筆の大切なパートナーは、何と言っても水彩色鉛筆の特徴を引き出すために欠かせない「水」なのです。
この水を使いこなすために、とっても便利な道具があります。
水筆は、筆ペンの通常はインクが入っているところに水を入れられる構造になっていて、筆先の毛がまとまりの良いナイロンでできています。
筆洗を使わずに手軽に水を塗ることができる道具なのです。
水彩色鉛筆で塗ったところを水筆でなぞると、色をぼかしたり、色を混ぜたりすることが可能になります。
筆先が汚れてきたら、タンクになっている柄の部分を押して筆先に水を含ませて、ティッシュなどで拭き取れば筆先の色を除去することができます。
普通の筆のように、いちいち洗う必要がないのです!
筆先のサイズも太、中、細とありますので、用途に分けて選びましょう。
最初は中サイズが使いやすいと思います。
水彩色鉛筆のおすすめは…
今回は、あえてお手軽に購入できる100均の水彩色鉛筆12色を使います。
使い方に慣れてきて、もっと塗り絵を楽しみたくなってきたら、本格的な水彩色鉛筆を購入することをおすすめします。
やはり、何と言っても描き心地と発色の良さが格段に違いますから、ますます色を塗る楽しさが広がること間違いなしです。
私がおすすめの水彩色鉛筆は「ファーバーカステル アルブレヒトデューラー水彩色鉛筆」です。
色鉛筆としての塗りやすさはもちろん、水にもすーっと滑らかにのびて、塗った筆跡も綺麗に消えてなくなります。
発色も水への溶け具合も本当に素晴らしくて、とても使いやすい水彩色鉛筆です。
欠点を挙げるとしたら…お値段が高いこと…でしょう。
ファーバーカステル アルブレヒトデューラーよりお値段が安くておすすめの水彩色鉛筆は「ステッドラー カラトアクェレル水彩色鉛筆」です。
少し硬めな水彩色鉛筆なのでファーバーカステルと比べると塗っている時に少しだけ引っ掛かりを感じることがありますが、100均の水彩色鉛筆と比べたらその滑らかな塗り心地にびっくりすると思います。
使い心地とお値段の他は、それぞれ好みの選択になるのではないかなと思います。
ステッドラーのカラトアクェレルはパステル調の明るい色味が特徴です。
ファーバーカステルのアルブレヒトデューラーは他の水彩色鉛筆と比べてちょっと太いので、専用の鉛筆削りが必要になります。
水となじませた時の発色と美しさは何と言ってもファーバーカステルのアルブレヒトデューラーが素晴らしいです!
簡単シンプル5つの技法 前編
それでは実際に水彩色鉛筆を使ってコロリアージュを塗りながら、水彩色鉛筆の使い方を説明していきますね。
こちらの動画では実際に水彩色鉛筆のメイキングをご覧いただけます。
①.水彩色鉛筆と水をなじませる
○水彩色鉛筆で全体を均等な濃さになるように塗っていきます。
○水筆を使って、水彩色鉛筆で塗ったところをなでるようになじませていきます。
○水彩色鉛筆が水となじんで水彩のようになりました。
②.単色でグラデーションを作る
○水彩色鉛筆で「濃い」→「薄い」→「塗らない」というように、濃淡をつけながら色を塗っていきます。
○水筆を使って、水彩色鉛筆で塗ったところをなでるようになじませていきます。
水を出しすぎないようにしながら、少しずつ少しずつなじませていきましょう。
○グラデーションができました。
この2つがコロリアージュを塗る時の、水彩色鉛筆の基本的な技法になります。
①と②のテクニックを組み合わせることで、いろいろな表現をすることができます。
今回はこの二つの技法を使って「木ノ実」を塗ってみたので、動画をご覧になってみてくださいね。
つづきは「大人の塗り絵をレベルアップ!水彩色鉛筆の使い方その2」で!
説明が長くなってしまったので、今回はこのへんで…
次回の「大人の塗り絵をレベルアップ!水彩色鉛筆の使い方その2」では、100均の水彩色鉛筆12色を使って、さらにくわしく塗り方を説明していきます。
どんなコロリアージュが仕上がるのかは……
「大人の塗り絵をレベルアップ!水彩色鉛筆の使い方その2」をご覧になってくださいね!
スポンサーリンク