この記事の目次
水彩筆ペンの使い方その1「単色の塗り方」
水彩筆ペンの基本的な使い方として、1色だけで他の色を使わない「単色」の塗り方を説明していきます。
私が愛用している水彩筆ペンは「あかしや水彩毛筆 彩」です。
「あかしや水彩毛筆 彩」は奈良の筆専門メーカーが作っている水彩筆ペンです。
日本の伝統色で30色を展開しています。
水彩毛筆というネーミングどおり、本当に筆で描いているような描き心地と、落ち着いた和の色彩が気に入っています。
「え?思っていたよりも色が濃い?」落ち着いた和の色…確かにそうなのですが、実際に「あかしや水彩毛筆 彩」を使われた方は、初めて色を塗った時に
…と、思われたのではないでしょうか?
こちらが実際に「あかしや水彩毛筆 彩」全20色を紙に塗ってみた色見本です。
和の色味ではあるのですけれど、結構ビビッドですよね。
実は、水彩筆ペンで水彩のように色を塗るためには、ちょっとだけテクニックが必要なのです。
そのテクニックとは「水の使い方」!
水彩筆ペンで水彩のようなやさしい風合いを表現をするためには、“水彩”筆ペンというその名のとおりに「水」の使い方がとっても重要になるのです。
それでは、水彩の魅力を手軽に楽しむことができる水彩筆ペンと、絵を描く必要のない「大人の塗り絵・コロリアージュ」をミックスした手法で、水彩筆ペンの使い方をレクチャーしていきますね!
《用意するもの》
●あかしや水彩毛筆 彩
●水筆
●小皿
●大人の塗り絵・コロリアージュ
今回は「あかしや水彩毛筆 彩」を使って「大人の塗り絵・コロリアージュ」を塗りながら、水彩筆ペンのテクニックを解説していきます。
水彩筆ペンの種類や、必要な道具についての詳細は『水彩を簡単に楽しめる、水彩筆ペンの使い方 準備編』こちらの記事をご覧になってくださいね。
簡単シンプル、単色の塗り方4つの技法
水彩筆ペンの「単色の塗り方」を、実際に大人の塗り絵 コロリアージュを塗りながら解説しているメイキング動画と一緒にご覧になってくださいね。
《水彩筆ペンの使い方1「単色の塗り方」大人の塗り絵 コロリアージュ》
①単色の塗り方1
○色を塗る部分に水筆を使って水を塗ります
○塗った水が乾かないうちに、水彩筆ペンで色を塗っていきます
○色が塗れました
②単色の塗り方2
○小皿に少量の水を入れます。
○水彩筆ペンを直接水につけて、小皿の上で水彩筆ペンのインクと水をなじませます。
○水彩筆ペンで小皿の上で水とインクをなじませたら、そのまま水彩筆ペンで色を塗っていきます。
○水彩筆ペンの筆先にふくませる水の量や、色を塗り重ねることによって、好みの色の濃さにしていきます。
○薄くしたり、濃くしたり、いろいろな変化を楽しんでみてくださいね。
③単色グラデーションの塗り方1
○グラデーションにする部分に水筆で水を塗ります。
○水が乾かないうちに、グラデーションで色を濃くする方から水彩筆ペンで色を塗っていきます。
○全部色を塗りきらずに、色を塗らない部分を作ります。
○色を塗った部分が乾かないうちに、水筆を使って塗った色を水となじませながらぼかしていきます。
○単色のグラデーションができました。
④単色グラデーションの塗り方2
○水彩筆ペンで色を濃くしたい部分だけを塗ります。
○塗った色が乾かないうちに、水筆を使って塗った色と水をなじませていきます。
○細かい部分をグラデーションに塗るときなどに使いやすい技法です。
⑤応用編
この4つのテクニックを使って木の実を塗っているメイキング動画を《水彩筆ペンの使い方1「単色の塗り方」大人の塗り絵 コロリアージュ》でご紹介していますので、ご覧になってみてくださいね。
水彩筆ペンで色を塗るコツは…
もうおわかりだと思いますが、水彩筆ペンをきれいにぬるコツはなんといっても「水の使い方」にあるのです!
水彩筆ペンは水でぼかして使うことも前提として作られています。
そのためインクの色自体が濃い目になっているので、水彩筆ペン単体で色を塗ろうとすると、どうしてもビビッドで派手な色彩になってしまいます。
水彩の持ち味である優しい色彩を水彩筆ペンで表現するためには、水を上手く使わなくてはなりません。
色を塗りたい部分に最初に薄く水を塗っておけば、やわらかな色味にすることができますし、水彩筆ペンのインクが乾かないうちに水を加えれば、にじみやぼかしを表現することも出来ます。
この「水の使い方」をマスターすることが水彩筆ペンで水彩を楽しむコツなのです。
この水を使いこなすために、とっても便利な道具が水筆です。
水筆を使いこなすには、以下のポイントを覚えておいてくださいね。
①水筆の先が汚れたら、こまめにティッシュなどでぬぐう。
②柄の部分を優しく持つようにして、水がたくさん出過ぎないようにする。
③筆先に出すぎた水はこまめにティッシュなどで吸いとる。
最初は水筆を上手くコントロールできないかもしれませんが、使っているうちにだんだん加減がわかってくると思います。
一気に水気を出そうとせずに「少しずつ水をふくませていく」ようにしてくださいね。
おすすめの水筆については『水彩を簡単に楽しめる、水彩筆ペンの使い方 準備編』に詳しくご紹介してあります。
『簡単に水彩を楽しめる、水彩筆ペンの使い方 その2「複数の色の塗り方」』へつづきます
今回は4つの水彩筆ペンの単色の塗り方を説明しました。
わからないことや聞きたいことがありましたら、どうぞお気軽に「お問い合わせ」からご質問なさってくださいね。
次回の『簡単に水彩を楽しめる、水彩筆ペンの使い方 その2「複数の色の塗り方」』では、2色のグラデーションなど複数の色の塗り方について説明していきます。
どんなコロリアージュが仕上がるのかは……
『簡単に水彩を楽しめる、水彩筆ペンの使い方 その2「複数の色の塗り方」』をご覧になってくださいね!
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