謙虚な日本の美「古帛紗」を知っていますか?
「古帛紗」読み方わかりますか?
茶道で使う布のお道具のことで、「こぶくさ」と読みます。
こうした和小物って、茶道をしていなければ普段はあまり見かけることもありませんよね。
「茶道をよく知らないので、どんなものなのか全然ピンと来ない」
という方もきっと多くいらっしゃるのではないかと思います。
ましてやそれ以外に使うという発想もなかなかないのではないでしょうか?
普段はあまり見かけない日本の伝統的な和小物ですが、実は私たちの日常生活の中でもとってもお洒落に使うことができるのです!
古帛紗とは
茶の席で茶を入れた茶器を眺める時や、点てられたお茶を運ぶ時、客としてお茶をいただくときなどに、器を乗せたり茶器の下に敷いたりする小さな布のことです。
懐紙入れと一緒にお茶の席では必ず携帯するもののひとつです。
懐紙入れについてはこちらをご覧くださいね。
サイズは、縦:5寸(約15cm) × 横:5寸3分(約15.9cm)
横の方が少し長めです。
縫う際に折りたたまれて縫い目のない輪の部分が右側にきます。
この輪のことを「わさ」と言います。
わさの部分を右にして、たて半分に折って使います。
主に裏千家系の流儀が使い、表千家では使われません。
茶道で使われる茶器類はとても趣があり、器は特にとても価値あるものなので、目でもその美しさを楽しみます。
その下に敷く古帛紗は、便宜性だけでなくその器の引き立て役としての役割も担っていると言えます。
古帛紗は主に「名物裂(めいぶつぎれ)」またの名を「時代裂(じだいぎれ)」という絹織物が用いられますが、材質や色柄等は様々です。
名物裂は絹織物の呼び名の一つで、茶の湯において、名物と呼ばれた茶道具を入れる袋や袱紗掛け物の表装、帯地などに用いられた布地です。
緞子や金襴、銀蘭、更紗などの種類があります。
古帛紗を購入する場所は、デパートや百貨店、茶道具専門店などです。
お値段の相場は1,000円以下の物もありますが、正絹のものは1,000円くらいからあります。
もちろん上を見れば数万、数十万円するものもあります。
古帛紗を普段使いするアイデア
古帛紗は本来は茶道で用いるものですが、実は普段使いのインテリアとしてもお洒落に使えるのです。
古帛紗=茶道という枠から少し広げたアイデアとしては、小物の下に敷いたり、素敵な花器の下に敷いたりしてインテリアの一部として普段使いに使うのはいかがでしょうか?
古帛紗を下に敷いただけで、とても上品でお洒落な雰囲気になっちゃいます!
アンティークのグラスを飾る時の敷物にもピッタリです。
キュートな香水瓶も、古帛紗の上にのせるだけでとってもお洒落なディスプレイになりますね。
水を入れる花瓶の下に引くのはちょっと抵抗があるという人はにはプリザーブドフラワーはいかがでしょう?
プリザーブドフラワーのアレンジメントなら古帛紗を下に敷いても濡れてしまう心配もなく、素敵なインテリアになりそうですね!
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