簡単に水彩を楽しめる、水彩筆ペンの使い方その2「複数の色の塗り方」

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水彩筆ペンの使い方その2「複数の色の塗り方」

こちらでは2色のグラデーションの塗り方など、複数の色の塗り方について説明していきます。

水彩筆ペンの基本的な使い方になる、1色だけで他の色を使わない「単色」の塗り方についてはこちらをご覧になってくださいね。
『簡単に水彩を楽しめる、水彩筆ペンの使い方 その1「単色の塗り方」』

水彩筆ペンの使い方その1「単色の塗り方」水彩筆ペンの基本的な使い方として、1色だけで他の色を使わない「単色」の塗り方を説明していきます。私が愛用している水彩筆ペンは「あかしや水彩毛筆 彩」です。 「あかしや水彩毛筆 彩」は奈良の筆専門メーカーが作っている水彩筆ペンです。 日本の伝統色で20色を展開しています。 水彩毛筆というネーミングどおり、本当に筆で描いているような描き心地と、落ち着いた和の色彩が気に入っています。 あかしや 水彩毛筆 彩 20色セット新品価格¥2,190から(2017/1/24 03:33時点)落ち着いた和...

おすすめの水彩筆ペンや、色を塗るときに必要な道具などについてはこちらをご覧ください。
『水彩を簡単に楽しめる、水彩筆ペンの使い方 準備編』

 水彩画って難しいの?水彩画の魅力とその問題点水彩画の魅力は、なんといっても透明水彩絵具の透き通った透明感です。 でも、透明水彩絵具の透明感を引き出すためには、さまざまなテクニックだけではなく、色を塗っていく行程での緻密な計算が必要不可欠。 はっきりいってしまうと、初心者が最初から自分のイメージ通りの作品を創り上げることはなかなか難しいのです。でも、「あるとっておきの道具」を使えば、誰でも水彩の魅力を生かした素敵な作品を手軽に創り上げることができてしまいます。誰でも手軽に水彩を楽しめてしまう道具...

私が愛用している水彩筆ペンは「あかしや水彩毛筆 彩」です。
「あかしや水彩毛筆 彩」は奈良の筆専門メーカーが作っている水彩筆ペンです。
日本の伝統色で30色を展開しています。


水彩筆ペン道具-1

それでは、水彩の魅力を手軽に楽しむことができる「水彩筆ペン」と、絵を描く必要のない「大人の塗り絵・コロリアージュ」をミックスした手法で、水彩筆ペンの使い方をレクチャーしていきますね!

《用意するもの》
●あかしや水彩毛筆 彩
●水筆
●小皿
●大人の塗り絵・コロリアージュ

複数の色を塗るのも簡単シンプル、3つの技法で大丈夫!

水彩筆ペンの「複数の色の塗り方」を、実際に大人の塗り絵・コロリアージュを塗りながら解説しているメイキング動画です。
一緒にご覧になるとよりわかりやすいと思います。

《水彩筆ペンの使い方2「複数の色の塗り方」大人の塗り絵 コロリアージュ》

①2色のグラデーションの塗り方

○グラデーションにする部分全体に、水筆を使って水を塗ります

 

○最初に、グラデーションに使う2色の水彩筆ペンの薄いほうの色を、塗った水が乾かないうちに全体に塗っていきます。

 

水彩筆ペンの使い方2①2色のグラデーションの塗り方−3-1

○塗った色があまり乾かないうちに、グラデーションに使うもう1色の濃いほうの色を、最初に塗った薄い色の上に重ねて塗ります。

 

水彩筆ペンの使い方2①2色のグラデーションの塗り方−4-1

○重ね塗りした濃い色が乾かないうちに、水筆を使って水となじませるようにぼかしていきます。

 

水彩筆ペンの使い方2①2色のグラデーションの塗り方−5-1

○2色のグラデーションができました。

 

水彩筆ペンの使い方2①2色のグラデーションの塗り方−6-1

○細かい部分もグラデーションにしていきます。

 

水彩筆ペンの使い方2①2色のグラデーションの塗り方−7-1

○濃い色が乾かないうちに、水筆を使って水でぼかしていきます。

 

水彩筆ペンの使い方2①2色のグラデーションの塗り方−8-1

○グラデーションが好みの濃さになるように色を塗り重ねたり、水を多く使ったり、いろいろ試してみてくださいね。

②色の重ね方

○水彩筆ペンで直接小皿に色を塗ります。

 

○小皿の上の色を水筆にふくませます。

 

○乾いている色の上に、色をふくませた水筆で色を塗っていきます。

 

○色をおとしたきれいな水筆を使って、塗った色と水をなじませます。
○水でなじませなければ、境目がはっきりとした陰影の表現になります。

 

水彩筆ペンの使い方2②色の重ね方−5-1

○色を重ねて、自然な感じの陰影を表現できました。

③混色の作り方

○1枚の小皿に、色を混ぜたい2色の水彩筆ペンで直接色を塗ります。

 

○水筆を使って、小皿に塗った2色を混ぜます。

 

○色を混ぜた水筆を使って色を塗っていきます。

 

○好みの色の濃さになるように、小皿で混色した色を塗り重ねます。

 

○いろいろ塗り重ねてみてくださいね。

今までの7つの技法を使って、大人の塗り絵・コロリアージュを塗ってみましょう

3つの水彩筆ペンの複数の色の塗り方を説明しました。
わからないことや聞きたいことがありましたら、どうぞお気軽に「お問い合わせ」からご質問なさってくださいね

それでは、前回の記事で説明した4つの「単色の塗り方」と今回の記事の3つの「複数の色の塗り方」、全部で7つのテクニックを使って大人の塗り絵・コロリアージュを仕上げていきましょう。

仕上げ1

○単色グラデーションを使ったり、複数の色を塗り重ねたりしていきます。

 

仕上げ2-1

仕上げ3-1

○最後に細かい部分を塗りながら描き込んでいきます。

 

水彩筆ペン完成-1

○完成しました。

ホントに誰でも気軽に楽しめるの?

いくら水彩筆ペンが手軽で簡単だといっても、本当にそんなに簡単に水彩を楽しめるの?って思われる方もいらっしゃいますよね。

たしかに、水彩筆ペンと水筆の使い方になれるまでは自分の思いどおりに色を塗るのはちょっと難しいかもしれません。

あなたが今までの水彩筆ペンの使い方の記事を読んでみて、実際に水彩筆ペンを使って大人の塗り絵・コロリアージュにチャレンジしてくれたのなら、出来上がったあなたの作品をもう一度ご覧になってみてほしいのです。

ムラになっちゃった…と思った部分や、色がにじんでしまったり、はみ出してしまった部分などが、なんともいえない雰囲気を醸し出していませんか?

それは偶然の産物かもしれませんが、もう二度と再現することの出来ない、世界にたった一つだけのあなたのオリジナルな描写なのです。

もちろんそれは、たまたま生まれた表現にすぎないかもしれません。
でも、そういった自分では意図しなかった描写も作品の個性になるところが、水彩の魅力でもあるのです。

水彩画

水彩筆ペンでそんな水彩の魅力をより深く楽しむためのポイントが2つあります。

①水の量をコントロールする

②色を重ねることの面白さを知る

たったこれだけです!

この2つだけおさえておけば、水彩筆ペン+大人の塗り絵・コロリアージュで手軽に水彩を楽しみながら、オリジナリティのある作品を誰でも創り出すことができます。
そして、いろいろなバリエーションの作品を彩色していくだけで、自然にいろいろな水彩の描写ができるようになるはずです。

色と色を重ねることで生まれた思いがけない色との出会いや、水の使い方をいろいろ試みながら色を塗ることを楽しんでいるうちに、この時にはこんなふうにしてみよう…という感覚をつかむことができます。
水彩筆ペン+大人の塗り絵・コロリアージュで楽しさとスキルアップの両立を自然にかなえることができるのです。

とにかく誤解してほしくないのは、ムラなく均一に色が塗られた作品が素晴らしい作品だとは限らないということ。

ムラになっていても、はみ出していても、あなたの様々な想いがこめられた作品こそが、とっても素敵で魅力的なアートなのです。

最後に…あなたも素敵なアーティスト!

絵を描いてみたいけれど、下手だし、うまく描けないし…

手軽ですぐにできそうなのに、特徴である透明感を出すのが思ったよりも難しい水彩画。

そんなあなたの悩みを解決して、水彩の世界を身近にしてくれるのが「水彩筆ペン」「大人の塗り絵・コロリアージュ」なのです。

水彩筆ペンは手軽なだけではなく、多彩な表現が出来る素晴らしい画材です。
使いこなせるようになれば、あなたの表現力の幅がぐーんと広がって、アートの世界がより身近に感じられるようになるはずです。

水彩筆ペンを使ってあなたにしか創れない、あなただけの素敵な作品を創ってみてくださいね!

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ABOUTこの記事をかいた人

京繍(きょうぬい)と言う日本刺繍に魅了され、日本刺繍でいろいろなものを創っている日本刺繍の人フローレンです。 夢はNYで個展をすること! やりたいって思ったことはとにかくやってみます。 美味しいもの、お酒大好き。 海も大好き。 旅も大好き。(本名:花澤浩子)