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日本刺繍の刺繍台
日本刺繍に必要な道具はいろいろありますが、何と言っても必要なものが刺繍台です。
日本刺繍の特徴は、右手、左手、両方の手を使って刺繍するということです。
右手は常に生地の上、左手は常に生地の下、というように両手を使います。
つまり、西洋刺繍のように、生地を張った枠を持って刺繍するということができないのです。
そのために日本刺繍では、生地を専用の台に張り、その台を固定して刺繍をしていきます。
刺繍台のサイズ
日本刺繍は和装の装飾技術として発展してきた刺繍なので、着物を作る反物に刺繍をするということが前提になっています。
ですから当然なのですが、刺繍台も反物が張れる大きさの物が必要になります。
本来の刺繍台は振り袖の袖の長さが張れるくらいの長さがあります。
長台と言って、プロの職人さんなどは長台を使われます。
こちらは私が実際に使用している刺繍台です。
お稽古用の小さいサイズです。
お稽古用と言っても、もちろんこれ1台で小物から帯・着物まで刺繍することができます。
大体の大きさがわかるようにiPhoneを乗せてみましたが…ちょっとわかりづらいですね💦
刺繍台は組み立て式です。
生地を張る部分の内寸は530mm × 375mmくらいになります。
●貫棒(ぬきぼう)×2本 380mm
●樋棒(ひいぼう)×2本 380mm
●栓竹(せんたけ)×2本
これで1セットです。
長台の横棒の長さは1210mm。
お稽古台と長台の長さの違いがおわかりになると思います。
栓竹は生地を刺繍台に張るときに、樋棒に差し込んで位置を固定するために使います。
刺繍台の材質は檜ですが、栓竹はその名のとおりに竹でできています。
お稽古台は長台より横棒の長さが430mmくらい短いのですが、横棒、貫棒、樋棒をまとめて持った時の重さは2kgほどになります。
刺繍台のお値段
私のお稽古台はもう10年以上前に作っていただいたものなので、正確なお値段は覚えていないのですが、だいたい15,000円くらいだったと思います。
日本刺繍を始めるにあたって、お道具にかかる費用が気になる方も多いと思います。
私は初心者の方が最初からこの刺繍台をそろえる必要はないと思っています。
日本刺繍の基礎を学んでみて、これからも続けたい!と思った時に、本格的なお道具をそろえられれば良いのではないでしょうか。
自分が作りたい作品に合わせて道具を選ぶことも大切だと思います。
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