紙と光の美しい立体アート
「Hari & Deepti」としてアメリカを拠点として活躍しているアーティストDeepti NairさんとHarikrishnan Panickerさんの美しい紙と光の立体アートをご紹介します。
Hari & Deeptiのアート作品は、真っ白なペーパーをいろいろな形に切り抜いて、そのペーパーを幾重にも重ねることで立体的な遠近感を作り上げています。
まるで額縁の中にはめ込まれているようにも見えるその形状の効果もあって、重なった紙の世界の中に引き込まれてしまいそうです。
光によって幻想的な世界が現れる立体アート
この細かいカッティングの重なったペーパーを見ているだけでもとても楽しいのですが、実はこれらの作品は、ライトを灯すことで本領を発揮するのです!!
上の作品にライトを灯したのがこちらです。
幾重にも重なった紙が、まるで影絵のような幻想的な風景を生み出します!
ペーパーの重なり具合によって、美しい濃淡が繊細にあらわれるのです。
ライトを灯さない時の作品とくらべてみると、立体感や奥行きが全く違う印象になりますね。
画像出展:COLOSSAL
ライトをオンにしたときとオフにしたときの変化がとても面白いです。
奥行きを表現する紙の彫刻の製作風景
作品の隣に置いてあるデッサンと実際の作品。
実際に作業中の作品を見ると、描写の細かさがよくわかります。
こうして紙が重なり合って模様が立体的になっているだけでもすごい作品ですよね。
純白のペーパーにライトをあてることによって、切り抜いた模様が繊細な濃淡となって現れて、違う顔を持つ新しい絵のようにも見えてくるという、2重の驚きの魅力もありますね。
作品を引き立てるライトアップがされた展示会場
実際の展示会場内も考えられた美しいライトアップとなっていて、作品の魅力が最大限に引き出されるようになっているみたいです。
薄暗い会場の中で作品にだけ灯されているライト。
遠近感を使った構図のせいもあって、作品に吸い込まれてしまいそうな不思議な感覚を覚えます。
展示作品の中には、とても大きなサイズのものもあるようです。
奥から光をあてて手前の方がより濃く見えることを利用して、都会の街並みの奥行が見事に演出されています。
こちらの作品の制作風景の動画がありました。
大きなペーパーを手作業でカッティングしているんですね!
それを大きな枠の中に一枚一枚はめ込んでいき、立体物を組み立てるように重ねていく様子を早送りで見ることができます。
光から遠い手前の方がより濃く見えることを計算して、都会の街並みの奥行が見事に演出されています。
ペーパーを使ったアートはいろいろありますがこうした光の演出と組み合わせた作品は、アートファンはもちろん、たくさんの人を幻想的な世界に誘って楽しませてくれますよね。
Hari & Deeptiの展覧会が日本でも開催されてほしいと思わずにはいられません!
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