日本刺繍は台張りからスタートします
日本刺繍は専用の刺繍台を使います。
左右両手を駆使して刺繍をしますので、しっかりと固定された刺繍台が必要なのです。
刺繍台についてはこちらで詳しく説明していますのでよろしければご覧になってくださいね。
日本刺繍の道具 1 「刺繍台」
日本刺繍の台張りの手順
今回は帯に刺繍をするので、帯の反物を台に張っていきます。
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最初に“樋棒(ひいぼう)”と呼ばれる部分に生地を通します。
そして刺繍する部分が真中にくるように、生地の位置を調節します。
この時に大切なのは『地の目』を真直ぐにするということ。
『地の目』とは生地の布目のことで、経(たて)・緯(よこ)の織り目のことを言います。
日本刺繍で『地の目』と言う時は緯(よこ)の織り目のことを指します。
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地の目を真直ぐにして樋棒に巻きつけるようにして生地のたるみをとったら、綴じ針で糸をかけていきます。

糸をかけている時は糸の弛みを気にしなくて大丈夫です。
最後に糸を引いて締めていきます。
上下に糸をかけ終えたら台張りの完成です!
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日本刺繍は刺繍を始めるまでの準備がかなり大切です
台張りは慣れるまでは小一時間ほどかかってしまうこともしばしば…
それに地味な作業なので苦手意識を持たれる方も多いのですが、日本刺繍をするためには絶対に必要でとても大切な工程なのです。
この時に地の目を真直ぐにして綺麗に台を張っておかないと、いくら綺麗に刺繍を施しても台から生地を降ろした途端に刺繍が歪んでしまったりします。
何事も基礎となる見えない地味な部分が一番大切なのです。
台張りの基礎からきちんと学べる
《花の日本刺繍教室》
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