日本刺繍と出会ってから、とにかく早く上達したくてほとんどの時間を日本刺繍に費やしてきました。
とにかく時間が足りなくて、それまで夢中になっていた大好きなことを諦めたり封印したりしているうちに、日本刺繍以外の好きなものをだんだん思い出せなくなりました。
そしてとにかく旅が大好きだったってこともすっかり忘れてしまっていました。
それを思い出させてくれたのが、なんとも可愛い1967年式ワーゲンバスで全国行脚をしているわいざん@yzan_travel、くっすん@kussunokio 、ぽこさん@pokomichi_appleの3人でした。
昔は燃油サーチャージなんてなかった
私は日本刺繍と出会うまで、毎年のように海外へ一人旅をしていました。
中でもNYは友人がいたこともあって、多い時は年に3回くらい行っていました。
今から20年くらい前は燃油サーチャージもなく、ユナイテッドやノースウエストなどの海外の航空会社の格安航空券は直行便でも5万円くらいでNYへ行けました。
ANAやJALは9万円くらいだったかな?
沖縄や北海道へ行く方が高かったのです。
しかも当時のユナイテッドのマイレージは無期限で貯められて、しかも今より全然少ないマイルでアメリカ往復することができました。
何回かNYへ行けばマイルが貯まって無料航空券でまたNYへ。
そんな感じでNYへ通っていました。
しかも空港へは友人が迎えに来てくれて、最高のロケーションの友人宅に泊めてもらえるのです。
なぜ私がこんなに頻繁にNYへ通うようになったのか?
それにはある理由がありました。
嫌われるのが怖くて言いたいことを言えなくなりました
NYを含めて海外へ行き始めたこの頃は、新しい友達ができ始めて新たに少しずつ人付き合いを始めた時期でした。
実は私は人付き合いが苦手で、長年ずーっと人を避けて暮らしていました。
私は大学時代に10人くらいの仲良しグループに入っていました…一応…
女子美術大学だったので当然女子だけです。
で、そこで結構いろいろあったわけです。
当時の私は人の気持ちを読むと言うことが全然できなくて、思ったことをそのまま言ってしまうので影で嫌われていたのです。
メンバーの家にみんなが集まって誰かのお祝いの会とかがあっても、私だけ呼ばれなかったってこともありました。
確かに私に問題があったのだけれど、それっておかしいよね?って思うこともあったのです。
「あの時のことなのだけれど、あの言い方は無いよね」って、1ヶ月とか2ヶ月たった頃に言われるのです。
私は頭を後ろからぶん殴られたくらいの衝撃を受けました。
なんでその時に言ってくれなかったの?
あの時はみんなと一緒にニコニコしていて何も言わなかったのに…
その場で言ってくれたらその時に謝ることだってできたのに…
私は自分が心の中で思ったこと=口に出すことだったので、その場でニコニコしていればそれがその人の本心だと信じ切っていたのです。
それ以来、私は自分の意見を言うことを極力やめるようになりました。
私は人の気持ちがわからないから、私が何か言うと相手に嫌な思いをさせてしまう…って思ったのです。
呪縛から解き放してくれた友人の言葉
そんな私が初めてNYに住む友人の家へ行った時のこと。
友人「浩子さん、今日は何が食べたい?」
私「〇〇ちゃんにおまかせします。」
友人「どこか行きたいところはある?」
私「〇〇ちゃんオススメのところがいいな。」
日本にいる時にいつもしている会話と同じように彼女に返事をしました。
自分の意見を極力言わずに全て相手に合わせれば不快な思いをさせないし、嫌われないですむ。
新たに人付き合いを始めてからずっとそうしていました。
すると突然彼女が怒ったのです!
「浩子さん、なんで自分の意見を言わないの?もし私にできなかったり嫌なことがあればちゃんと嫌だって言います。浩子さんがちゃんと言ってくれなければ、私は浩子さんに何もしてあげられない。私は浩子さんのために時間を作っているのよ。NYでは自分の意見をはっきり言わなければ生きていけないのよ!」
彼女の言葉を聞いたとたん、ぶわっと涙が溢れてきて思わず私はつぶやきました。
「私、言いたいこと言っていいんだ…」
そんな私を見て彼女がとても驚いてしまったので、私が自分の意見を言えなくなってしまったこと、自分の意見を言っていいって言われて心の底から嬉しかったことを話しました。
彼女はすぐに理解してハグしてくれました。
この時の彼女の言葉で私は救われました。
言いたいことが言える。
相手もその時に思ったことをすぐにその場ではっきり言ってくれる。
NYに滞在中は本当に楽しくてしょうがありませんでした。
何と言ってもストレスフリー!(笑)
どんどんNYが大好きになっていきました。
日本に帰りたくなくて帰りたくなくて!
帰国が近づいてきた頃に彼女にこう言われました。
「空港で会った時と顔つきが全然変わったね。浩子さんはNYが合ってると思う。NYに住んじゃえばいいのに(笑)」
それ以来、ストレスがたまると日本から逃げ出すようにNYへ行くようになりました。
NYは人もみんな優しくて、街角で地図を広げようものなら(この時代はスマホなんてなかったの)すぐに誰かしら声をかけてくれます。
中には丁寧にメトロの入り口やバス停まで連れて行ってくれる人も。
ブロードウェイで大好きなミュージカルを見たり、自然史博物館へ行ったり、素敵なレストランへ行ったり…
このパワフルで優しい街は私にたくさんの刺激とエネルギーを与えてくれました。
思えばここから私の夢が始まったのかも…
当時はまだ出会ってもいなかった日本刺繍の個展をNYですること。
私の絶対に叶えたい夢です。
でも、それだけではなくてもしかしたらNYに住むというところまで夢は続いているのかもしれません。
旅が大好きだったって思い出させてくれたのは…
大好きなNYに限らず、旅は私に様々なことをもたらしてくれました。
旅での学びは多岐にわたってとても大きくて深いものばかりです。
あ〜私は本当に旅が大好きなんだって気持ちが蘇ってきました。
久しぶりに海外へ行きたくなりました!
私に旅の楽しさを思い出させてくれたのは、私も参加しているわいざんオンラインサロンの『わいざんどうでしょう』という企画でした。
マーケティングコンサルタントでありDJであり藍染の人であり、とにかく面白くて目が離せないわいざん。
とっても素敵なKussunガレージのオーナーであり、車の整備士の資格を持つくっすん。
わいざんのビジネスパートナーでブログコンサルタントのぽこさん。
広島在住の三人が全国のサロンメンバーに自ら会いに行く全国行脚の旅をスタートさせたのです。
名付けて『わいざんどうでしょう』!
1967年式のなんともキュートなワーゲンバスで移動。
各地でワーゲンバスを駐車し、ベースキャンプを作って旅の食事は全て自炊で賄います。
宿泊は車中泊とテント。
旅の様子は随時オンラインサロンでLIVE配信されます。
四国、屋久島、九州はすでに周り終えて、いよいよ来週から本州〜北海道編がスタート!
彼らがこの旅で何を得るのか、サロンメンバーが何を得るのか、極上のリアルエンターテイメントが気になる方はぜひぜひこの機会に「わいざんオンラインサロン」へ!
・゚・*.。☆*夢はNYで個展をすること*☆。.*・゚・
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