今日はバタバタで予定時間が押しまくった一日になりました。
前回のブログに書いた今日わたさなければならない作品6点の刺繍は昨日の夜中には完成。
今日は余裕で木工職人さんへ会いに行けるはずでした…
2年前の記憶はあてにならなかった!
刺繍した作品を1点ずつ木工職人さんが仕立てやすいように私が加工します。
そうなんです、この『加工』を私は舐めていたのです。
加工というのは木工製品にはめ込みやすいように、刺繍した生地をそれぞれの形に合わせたパネルに貼り付けることです。
刺繍はいつもしているので仕上げまでの時間は楽々計算できます。
でも加工することはそうそうありません。
以前自分で加工したのは前回の個展の時、つまり2年前になります。
この2年という空白が今日の悲劇を生み出すことになろうとは…
私の中でなぜか割と簡単に加工できたって記憶になってしまっていたのですよね。
で、刺繍は出来上がっているし今朝起きて加工にかかれば16時には余裕で木工職人さんの工房へ行けるわって思ってたのです。
貴乃花親方が私を焦せらせる…
さてさて、いざ生地を加工するのに取りかかってみると…………
え?ちょ、ちょっと待って!
なんでこんなに思うように配置できないの〜〜〜(泣)
頭の中のイメージと現実が違いすぎてパニックです。
すんなり加工できたのは丸型の1点だけで、あとの5点はなかなか思うようにできてくれない!
焦りまくりです。
2018(H30)年9月25日(火)両親がリビングで観ているTVからは貴乃花親方が相撲協会に辞表を提出したとかしないとか、記者会見が17時からあるとか聞こえてきます。
それを聞きながら17時には工房へ行ってるわってタカをくくっていました。
それから必死に作業するも行きつ戻りつでなかなか捗らず…
気がつけば時計は15:30。
木工職人さんから「今日はお出でになりますか?宅急便にしてくださってもいいですよ」との優しいメール。
正直迷いました。
宅急便にすれば焦らないですむし、時間にも余裕ができる。そうしちゃおうかな…
でも、私の心の奥深くで「いや、いや、いや、絶対に直接お会いしておわたししなければ」という声がします。
木工職人さんへ電話した私の口から出た言葉は
「ごめんなさい、作業が遅れてて17:30にはお伺いできると思うのですが、よろしいでしょうか?」
木工職人さんの快諾を受けて再び作業に没頭。
やっと加工のコツをつかんで順調に作業が進み出しました。
これで最後だ〜!と思った瞬間にTVから聞こえてきたのは
「貴乃花親方の記者会見が始まります」
!?!?!?
え?ちょっとまって、ってことは…
まずいまずいまずいまずいまずい!
貴乃花親方の記者会見って17時だったはず、え、もう17時⁉︎
大慌てで加工を済ませ、落款を押して、包んで…
電車に飛び乗ったのは17:30。
すぐに木工職人さんにメール。
18時過ぎに工房へ着きました。
当初の予定より2時間遅れ。
こんなに遅れてしまったのに快く受け入れてくれた木工職人さんに心から感謝しながら、綿密な打ち合わせをすることができました。
私が職人さんとお会いしたい理由
仕立ててくださる職人さん(もしくは仲介してくださる方)とはできるだけお会いして、直接自分の刺繍作品をおわたししたいと思っています。
…決して仕様書を書くのが面倒だからではありません。ええ、ありませんとも!
もちろん距離の問題があるのでそう簡単には行かないのですが、できるだけそうしたいと思っているのです。
その理由はなぜかと言われるとはっきりと明言できません。
自分の想いを込めた刺繍作品をよろしくお願いします…と仕立ててくださる方に直接お願いしたいのかもしれないし、大切な作品なのでできるだけ自分の手で届けたいのかもしれない。
なんて言っていいのかわからないけれど、日本刺繍という究極の手作業で作品を生み出しているのでとことんまでアナログにこだわりたいのかもしれません。
ましてや木工職人さんの工房は東京の両国にあり、我が家からは電車を使って40分くらいの場所にあります。
だから余計に自らの手で届けて直接職人さんにお願いしたいと思ったのかもしれません。
自分でもよくわからないのだけれど、これが私なのです。
良くも悪くも昭和の人間です(笑)
木工職人さんをお待たせしてしまって申し訳なかったけれど、やっぱり直接お会いしてお話しできる打ち合わせはいろいろな面において最高でいいなぁと思った1日でした。
気持ちよく乾杯していたら今日の日付には間に合わなくなっちゃったけど、美味しかったからいいや!
しなやかフェス2018秋まであと12日
残り作品数21点
・゚・*.。☆*夢はNYで個展をすること*☆。.*・゚・
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