個展を終えて感じたこと…たくさんの感謝と集客のために本当にすべきこと

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2019年1月24日(木)〜29日(火)、京王百貨店新宿店で3回目になる日本刺繍の個展を開かせていただきました。
2015年、2016年に続いて約2年半ぶりの3回目の個展でした。

そして今回の個展が今までの個展の中で一番幸せで最高の個展になりました。

かなり長くなってしまったのですが、みなさんへの感謝の思いと個展を終えて感じたことを書いてみました。

集客できなかった2回目の個展

今回、3回目の個展を開くにあたってマーケティングコンサルタントの横山文洋さんことわいざん@yzan_travelにコンサルをお願いしました。
コンサルをお願いした理由は、今までの自分の刺繍作品とは違う新しい作品を創り出すのに悩んでいたのと、このブログを作り直して集客に活かせるようにしたかったからでした。

当時の私の集客方法はFacebookでの告知投稿がメインでした。
1回目の個展はFacebookのお友達が大勢いらしてくださってデパートの方に驚かれました。
2回目の個展は連休という日程も重なったこともあり、1回目と比べると明らかにお客様の数が減りました。
そういったこともあってコンサルをお願いすることにしたのでした。

そうして初めてわいざんのコンサルを受けたのが2018年の2月のことでした。

新たな目標が明確に

わいざんとのこの出会いが私の人生に大きな変化をもたらします。
本当に大げさではなく、今までの人生がガラッと変わりました。
とにかく激変と言っていいくらいいろいろなことが変化し、その結果私が本当にやりたいことがはっきりと見えてきたのです。

どういうことかと言うと、今まで夢物語だと諦めていた夢を実現する決意をしたのです。
そしてわいざんには3回目の個展の集客ではなく、その夢を実現させるためのコンサルをお願いすることにしました。

その夢とはNYで個展をすること。

この絶対叶えたい夢についてはこちらのブログに書いてありますので、良ければ読んでみてくださいね。

日本刺繍と出会ってから、とにかく早く上達したくてほとんどの時間を日本刺繍に費やしてきました。とにかく時間が足りなくて、それまで夢中になっていた大好きなことを諦めたり封印したりしているうちに、日本刺繍以外の好きなものをだんだん思い出せなくなりました。そしてとにかく旅が大好きだったってこともすっかり忘れてしまっていました。それを思い出させてくれたのが、なんとも可愛い1967年式ワーゲンバスで全国行脚をしているわいざん@yzan_travel、くっすん@kussunokio 、ぽこさん@pokomichi_appleの3人でした。昔は燃油サー...

今すぐにでもその夢に向かって動き出したいけれど、すでにプロジェクトとして動き始めた翌年に控えた個展を中止するわけにはいきません。
まずはこの3回目の個展を終えなければ夢の実現に取りかかることはできないし、やるからには最高の作品を創りたい。
この1年(もろもろの準備を入れると2年前から)はとにかくひたすら良い作品を生み出すために動き回り、刺繍に取り組みました。

そして私は3回目の個展の集客をすることをやめました。

誤解しないように補足するとこれはそういった戦略だとかではなくて、単なるズボラな私の性格が集客することを面倒くさがって、今回は集客しなくてもいいや…って、やめてしまっただけです。
でもわいざんの初めてのコンサルの時に、いろいろアドバイスや提案をしていただいていたのでそれだけはできるだけやろうと決めて実行していきました。
…というとすごく聞こえがいいけれど、実はわいざんの提案してくれたことがとっても楽しかったから実行できたのです。

ひたすらSNSを楽しんだ1年間

具体的にこの1年間に何をしたかというと、とにかくSNS、特にTwitterを楽しみまくりました。
Twitterが楽しすぎて、個展の1回目、2回目にあんなにお世話になったFacebookにはほとんど投稿しなくなってしまったくらいです。

特に私が大事にしたことは、

会いたいと思う人がいたら会いに行く。

行きたいと思ったら行く。

この二つです。

わいざんのコンサルを受ける前の私は、何もかも全てを頭の中で何度も熟考して、なんらかの答えか目的が見つかるまでは絶対に行動を起こしませんでした。
大丈夫だっていう確信が持てなければ動けなかったのです。
でも、そういう風に石橋を叩きまくることをやめました。
石橋をちょっとだけ叩いてみて、大丈夫そうだと思ったらすぐに渡ることにしたのです。

そうしてまず動くようにしてみたら、どんどんどんどん私の周りが変化していきました。
もちろん私自身も。
それは私にいろんな発想をもたらしてくれて、今までの日本刺繍にはなかったような作品を思いつかせてくれました。
あんなに煮詰まっていたのが嘘のように、作りたい作品が溢れてきたのです。

SNSがもたらしてくれた最高の個展

ひたすらSNSを楽しんで、今の私にできる力を注ぎ込んで刺繍しまくった1年を経てむかえた今回の3回目の個展。
集客的なことは今年の1月に入ってからTwitterとFacebookとInstagramに個展の告知投稿をしたくらい。

正直に言うと、集客するということがいつしか頭の中からすっかり抜け落ちてしまっていました。
…つまり集客するってことを忘れてました(汗)

そうしていざ蓋を開けてみたら、未だに信じられないような状況に驚くこととなりました。

会期中いらしてくださったお客様は110人を超え、その他にも海外からツアーで20名もの外国の方が日本刺繍を見にいらしてくださったのです!
一生懸命集客した1回目と2回目の個展より、全然集客しなかった3回目の個展の来場者数が一番多かったのです。
これにはデパートの方も驚いて「みなさんどういうご関係の方々ですか?」と聞かれました(笑)
それはそうでしょう。
芳名帳の住所をチラッと見ただけでも、北海道・大分・高知・香川・広島・京都・大阪…
こんな無名て駆け出しの日本刺繍の人の個展に、まさに日本全国からたくさんの方がいらしてくださったのです。

コンサルをしてくれたわいざんもわざわざ広島から個展にきてくれました!
そうなんです、わいざんは広島在住、しかもコンサルの仕事で日々忙しく飛び回っているので、私の個展のために東京へきてくれるなんて夢にも思っていなかったので本当に驚きました。
その時のことをわいざんがブログに書いてくれました。
SNSを楽しむことがどういう役割を果たすのかとてもわかりやすく書いてあるのでぜひ読んでみてくださいね。

そして中には百貨店に初めて来たという方も。
彼は佐藤翔太くんことさとしょーくん@ScShooo_n

SNSで知り合った私の息子くらいの年齢の若者です…ちなみに未婚の私には当然ながら息子はいません(笑)
確かに彼の世代ではショッピングモールや電化製品などの専門店へ行くことはあっても百貨店へはそうそう行くことはないでしょう。
しかも個展というものも初めてだったそうで、結界がはられているかのごとくギャラリーの入口で固まってしまって、なかなか中に入ってこなかった様子が忘れられません。

そんな彼が私のツイートを見て日本刺繍に興味を持ってくれて、しかも百貨店という高い敷居をまたいで見にきてくれたのです。
そして「個展に来て良かった。今まであまり興味なかったけれど芸術鑑賞って個展ってすごくいいですね!」って言ってくれたのです!

こんなに嬉しくて幸せなことってあるでしょうか?

最初は3回目の個展の集客が目的でお願いしたわいざんのコンサル。
わいざんのコンサルを受けてSNSの楽しさを知り、私の環境が変化して、思考が変化して、本当に自分がやりたいことが見えてきました。
個展の集客よりも実現させたいこと。

それは、日本刺繍という世界的にも類を見ないこの貴重な日本の伝統文化を国内外を問わず多くの人に知ってもらうこと。

SNSでたくさんの人とのコミュニケーションを楽しんでいたら、私の発信を見て日本刺繍に興味を持ってくださって、こんなにも多くの方がわざわざ貴重な時間を使って個展へいらしてくださいました。
期せずして私の想いを目に見える形にすることができたのです。
そしてその私の想いがたくさんの方に伝わった時に、それが集客という形になって現れたのではないかな…と思いました。

SNSは時に奇跡をおこしてくれるけれど魔法の杖ではない

最近私の周りでも個展やイベントを開く人が出てきて、そのほとんどの人が集客で悩んでいます。
私と同年代の人はSNSをしていない人が多く、していたとしてもFacebookをたまに見るだけという人がほとんどです。
そういう人が個展の日程間近になると突然SNSで告知の投稿を始めます。
制作過程や告知の投稿ばかりを個展が終わるまでひたすら続けます。
制作過程の投稿をするのは良いけれど、ただ投稿しただけの投げっぱなし。

これって、とにかく私の話しを聞いて聞いて!って自分が言いたいことだけをひたすら喋りまくった挙句、あなた達の言うことなんて興味無いし聞く気もないから…って言っているのと同じだと思うのです。

よっぽど素晴らしい作品や有名人ならともかく、無名の一般人の個展でそんな一方的な告知をされてわざわざ貴重な時間を割いてまで行こうと思う人がどのくらいいるのでしょう?

以前、私はSNSは魔法の杖ではないというブログを書きました。

SNSのくれくれおばけになっていませんか?よくビジネスを成功させたかったら、SNSを利用すべきだって言われます。そう言われてSNSを始めた人のほとんどが、とにかく集客したりビジネスに生かすためにはどうSNSに発信していけばいいのかってことばかりを考えます。でも、それってちょっと違うと思うのです。例えば、いきなり会ったこともない見ず知らずの人から、今度新しいお菓子を売り出すので買ってくださいって言われたらどうします?いきなり会ったこともない見ず知らずの人から、今度面白いイベントをやるのできてくださいって言...

個展もビジネスも同じです。
見にきてほしければ、応援してほしければ、まず自分が先にそれをすることだと思います。

自分がしてほしいことを先に相手にしてあげる。

一方的に発信するだけではなく、相手とのコミュニケーションを楽しむことが信頼になり、自分の想いを実現させることへと繋がっていくのではないでしょうか?
もちろん、それは一朝一夕にできることではありません。
丁寧に時間を積み重ねた結果に得ることができるものなのです。
自分が主催するイベントや個展の日程が近づいてきたからといって、慌ててSNSを使いだしてもほとんど効果が無いということに気がついてほしいと思うのです。

個展を終えて一番伝えたいこと

とっても長くなってしまいましたが、最終的に一番言いたいことは…

個展にいらしてくださったみなさん、本当にありがとうございました。

個展のことをSNSでシェアしてくださったり、コメントをくださったり、会場にお花を贈ってくださったりして、遠隔で応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

作品制作中もみなさんにたくさん励ましていただきました。
おかげさまで無事に個展を終えることができました。

みなさんにはどんなに感謝しても感謝しきれません!

そしてみなさんからいただいた応援の力をチャージして次の目標へ向かって動き出します。
またたくさんのお力をお借りすることになると思いますが、夢の実現に向けて頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

・゚・*.☆*夢はNYで個展をすること*☆.*・゚・

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

京繍(きょうぬい)と言う日本刺繍に魅了され、日本刺繍でいろいろなものを創っている日本刺繍の人フローレンです。 夢はNYで個展をすること! やりたいって思ったことはとにかくやってみます。 美味しいもの、お酒大好き。 海も大好き。 旅も大好き。(本名:花澤浩子)