どう受けとめるかはその人次第 心から励まされた秋風先生の手紙

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今、我が家は両親と私の3人家族です。
でも数年前までは4人家族でした。
ある日突然、なんの前触れも無しに私たちは大切な家族を失いました。
その悲しみは何年経っても癒えません。
時と共に悲しみと折り合いを付けるのに慣れていくだけで、根本の悲しみは癒えることはないのだと思います。

秋風先生からの速達

この9月末で最終回をむかえたNHK連続テレビ小説、通称朝ドラの『半分、青い。』
最終回の前日9月28日に放送された第155話でヒロインの鈴愛(永野芽郁さん)とその幼なじみの律(佐藤健さん)宛に届いた秋風先生(豊川悦司さん)の手紙が心に染みわたりました。

『半分、青い。』をご存知ない方のために簡単にこの時の状況を説明しますね。

鈴愛(すずめと読みます)と律は同じ日に同じ病院で産まれた幼なじみ。
秋風先生は売れっ子少女漫画家で、鈴愛は秋風先生の弟子になって漫画家を志しますが挫折し、紆余曲折を経て律と二人で会社を立ち上げてそよ風のような風を作り出す扇風機の開発をはじめます。
そんな時に東日本大震災がおき、鈴愛と同じく秋風先生の弟子であった大切な友人が亡くなってしまいます。
悲しみで焦燥しきった鈴愛と律の元に秋風先生から速達の手紙が届きます。

その秋風先生の手紙の全文です。

スズメ、律くん、元気だろうか?
短い手紙を書きます。
人生は希望と絶望の繰り返しです。

私なんか、そんなひどい人生でも大した人生でもないのに、そう思います。
でも、人には、想像力があります。
夢見る力があります。
生きる力があります。
明日を、これからを、どんなひどい今日からだって、
夢見ることはできます。

希望を持つのは、その人の自由です。
もう、ダメだと思うか、
いや、行ける、先はきっと明るいと思うかは、
その人次第です。

律くんとスズメには、その強さがあると信じています。

秋風羽織

どう受けとめるかはその人次第

この手紙をどう受けとめるかはそれぞれだと思います。
ものすごく感動したと言う人もいれば、チープだと言う人もいるかもしれない。

私たち家族は心から励まされました。

両親は『半分、青い。』が大好きで、毎回3人揃って食事をしながら一緒に観ていました。
この秋風先生の手紙を聴いた時、父も母も涙ぐんでいました。
それを見てああ、父母も私と同じ思いを抱えていたんだなぁって思いました。

数年経った今でも、突然涙が出そうになる時があります。
でも、泣くと両親に心配をかけるからと思って必死で涙をこらえます。
それは父母も同じ。
あまりにも突然だったので、ああすれば良かった、こうしてあげてれば…と自分を責める後悔の言葉しか出てこないのがわかっているので、それぞれが家族に心配をかけまいとして自分の感情を心の奥深くに閉じ込めてきました。

そしてこれからもずっとそうしていくのだと思います。
そんな私たち家族を秋風先生の手紙が励ましてくれました。

この手紙には大丈夫とか頑張れとかいう言葉はありません。
一見突き放したように思えるけれど、相手を信じているからこそ言える言葉が綴られています。
相手を思う本当の優しさの詰まった心からの励ましの手紙でした。

これから涙が出そうになった時にはこの手紙を読み返そうと思います。

そしてもし、私の大切な人たちが悲しい思いや辛い思いを抱えていたら、秋風先生の手紙を伝えてあげたい。
私もあなたにはその強さがあると信じているから。

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