日本刺繍に求めることとやりたいこと

日本刺繍のミニがま口

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この9月で日本刺繍教室を始めて2年になります。
2年経っていろいろなことを経験して、やっと自分の日本刺繍の作品と教室の方向性が見えてきました。
この方向性は自分一人の力では決して見つけることはできませんでした。
私の初めての日本刺繍教室に入ってくださった生徒さん達には心から感謝の気持ちしかありません。
たくさんの人達のおかげで自分の日本刺繍を見つけることができたのです。

日本刺繍教室に生徒さん達が望んでいたもの

日本刺繍教室

私が日本刺繍教室を始めた理由は2つ。
1つは日本刺繍で生活できるようになるため。
もう1つは日本刺繍という素晴らしい日本の伝統技術をたくさんの人に知ってもらうため。

お教室の内容を考えるにあたって、初めての人でも日本刺繍の技術を確実に身につけられるにはどうしたら良いか…に重点をおいて講座内容を吟味していきました。
そうしてスタートした『花の日本刺繍教室』

最初の1年は無我夢中であっという間に過ぎ去った感じでした。
2年目に入る頃、今の教室のコンセプトに少しずつ違和感を感じ始めました。
何か違うことはわかるのだけれどその違うの正体がつかめない…
自分自身がそんな状態だったので、お教室の生徒募集も積極的にしなくなっていきました。

そんな時にパーソナル演出家のマチコさん@mck_ayurvedaヒアリングを受けました。
そのヒアリングでのマチコさんのアドバイスの一つが「思いっきり敷居を下げた日本刺繍教室をしてみたら」というものでした。
マチコさんのその提案で、私の中でガチガチに固まっていた「日本刺繍教室はこうあるべきもの」という概念が木端微塵に砕け散りました。
私は思い込んだら目の前のことしか見えなくなって、単純なことでも気が付かずにそのまま突っ走ってしまうことがしばしばあります。
生徒さんのため…と思っていたことが実はそうではなかったってことにマチコさんが気が付かせてくれたのです。
そしてそれがまさに私がずーっと感じていた違和感の正体でした。

現場の声を聞くのが一番、生徒さんに日本刺繍のことを聞いてみたら?とマチコさんに言われて、以前に聞いてみた時のことを思い出しました。
その時は生徒さん達に聞いてみたのだけれどあまりはっきりした答えが返ってこなかったのです。
そう思い出したところで…あ!って思いました。
私は生徒さん達に「日本刺繍を習ってどうなりたい?」って聞いたのです。
その時の生徒さん達の答えは
「今はまだよくわからない」
「自分で好きな物に刺繍ができるようになりたい」
というように抽象的な答えばかりでした。
日本刺繍の技術を身につけてからということが前提の上での質問だったから生徒さん達も答えようがなかったのです。

そこであらためて後日「どうして日本刺繍の教室を続けているの?」と質問してみました。
すると…
「お教室に来て日本刺繍をする時間が好きなのです」
「毎日の生活の中で自分のためにゆっくり時間を取れることってなかなか出来ないので、このお教室で絹糸に触れて刺繍をしているこの時間が楽しいのです」
「お教室のこの数時間は本当に癒しの時間でとても大切な時間なのです」
生徒さん達の答えを聞いてこれだったんだ!って思いました。

生徒さん達にとっては日本刺繍の技術をしっかり学んで身につけることよりも、美しい絹糸に触れて癒されること、日本刺繍をするという非日常の時間をすごすことこそが大事なことだったのです。

以前マーケティングコンサルタントのわいざん@yzan_travelにコンサルをしてもらった時に、なぜ日本刺繍が好きなのか?と聞かれました。
その時に私は日本刺繍をしていると癒されるからと答えたのですが、その答えにどこか納得できていませんでした。
今思うと、日本刺繍は美しくて世界にも稀なすごい技術の刺繍だから…というような上部の部分を好きの理由にしたほうが外へアピールしやすいと思いこんでいたのだと思います。
だから自分が癒されるからだなんてチープな理由は恥ずかしいと思っていたのかもしれません。
この頃の私はまだくだらないプライドをいっぱい持っていたのです。

だから教室の内容も技術的なことにばかりに重点を置いてしまって、生徒さん達が本当に求めていることは何かということに関しては目がむかなかったのです。

日本刺繍入門講座を始めて見えてきたこと

日本刺繍入門講座

マチコさんのアドバイスで始めた思いっきり敷居を低くした『日本刺繍入門講座』と1Dayのワークショップを開催したことによって、やっと私がやりたい日本刺繍が見えてきました。

面白いもので、日本刺繍入門講座とワークショップ、それぞれ参加されたみなさん全員がほぼほぼ同じ反応をなさるのです。
刺繍を繍い進めていくうちにみなさん必ず不満を口にし出すのです。
「見本みたいに刺繍できない」
「もっと綺麗に繍いたいのに」
「他の人と比べて下手」
みなさん、今日生まれて初めての日本刺繍なのですよ、初めてなのにとても上手ですよ、と言っても納得できないご様子なのです。
ところが、刺繍をした生地をがま口などの形に仕上げた途端…
「可愛い〜〜〜!」
「嬉しい〜〜〜!」
「すごい!自分で刺繍したなんて思えない!」
みなさん満面の笑みで延々と「可愛い〜〜〜!」「嬉しい〜〜〜!」「すごい!」を繰り返されるのです(笑)

もうね、その時のみなさんの笑顔といったら!
これ以上ないってくらいに嬉しそうで喜びあふれた笑顔をなさるのです。

日本刺繍ワークショップ
日本刺繍ワークショップ
日本刺繍ワークショップ

それと、先日わいざんが企画したクラウドファンディングのリターンとしてDJわいざんのイラストを刺繍したミニがま口を提供させていただいたのですが、これを手にしてくださったみなさんがとっても喜んでくださったのです。
その投稿を見て何が一番嬉しかったかというと、私の作品でみなさんが笑顔になってくれたことだったのです。

お教室の生徒さん、日本刺繍講座を受けてくださったみなさん、日本刺繍の品を手にしてくださったみなさん、その嬉しそうな笑顔を見て、ああ、これだ、これが私がやりたい日本刺繍なんだって確信しました。

日本刺繍でたくさんの人を笑顔にしたい

日本刺繍という素晴らしい日本の伝統技術をたくさんの人に知ってもらうこと。
確かにその想いはあります。
でもその前に私は日本刺繍でたくさんの人を笑顔にしたい。
日本刺繍で癒されてほしい。
私の日本刺繍の作品で、私の日本刺繍のレッスンで、笑顔になってもらうこと。
これが私がやりたい日本刺繍なのです。

今までは自分のためにだけ日本刺繍をしていました。
でもこれからはたくさんの人の笑顔を見るために日本刺繍をしていくことに決めました。

これから制作していく私の作品の根本のテーマは笑顔。
見た人が手にした人が思わず微笑んでしまうような、見るだけで癒されるような、そんな作品を創ろうと思います。

日本刺繍入門講座

日本刺繍入門講座
《金魚のミニがま口》

日本刺繍入門講座

日本刺繍入門講座
《星降るカードケース》

お教室も今までのスケジュールが決まっていてしっかり日本刺繍を学べる「初級クラス」の他に、

ご都合の良い日時を選んで受講できるチケット制の「優しいクラス」
ご都合の良い日時を選んで全4回〜5回で1つのアイテムを完成させる「日本刺繍入門講座」

新たに2つの講座を作りました。
日本刺繍でみなさんに笑顔を届けられるように新たな気持ちで3年目の花の日本刺繍教室をスタートさせます。
その他にも1Dayのワークショップを東京だけでなく各地で開催しようと思います。

最後に…やっと私のやりたいことの方向性が見えてきましたが、これがもし私一人で悩んでいたのだったらまだ出口が見つからずに苦しんでいたと思います。
一方向しか見えなくなりがちな私がこうやって気付くことができたのは、的確なアドバイスをしてくれたわいざんやマチコさん、そしていつも応援してくれる大切な仲間がいてくれたからです。
そんな素晴らしい仲間と出会えたのは間違いなくわいざんサロンのおかげです。
オンラインサロンというものが何なのかよくわからない状態でえいやっ!と飛び込んでみたサロンなのですが、その時に飛び込んだ自分を褒めまくってあげたいです(笑)
今の自分の状況を変えたいと思っている人はもちろん、SNSの使い方がよくわからない、楽しめないという人にもおすすめのサロンです。

わいざんオンラインサロン
おもしろマーケティング組合

・゚・*.☆*夢はNYで個展をすること*☆.*・゚・

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優しいクラス開講


【花の日本刺繍教室】

本物の日本刺繍をしっかり学びたい人と気軽に学びたい人へ

日本刺繍の中でも国から伝統工芸として認められているものは、京都の「京繍」と金沢の「加賀繍」だけ。

“繍い”という技には繍う人の心があらわれます。
日本刺繍の最高峰『京繍』の技術を学びながら、技だけではなく作り上げることの喜びも一緒に学びましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

京繍(きょうぬい)と言う日本刺繍に魅了され、日本刺繍でいろいろなものを創っている日本刺繍の人フローレンです。 夢はNYで個展をすること! やりたいって思ったことはとにかくやってみます。 美味しいもの、お酒大好き。 海も大好き。 旅も大好き。(本名:花澤浩子)