「無理」って観念を緩めたもの
日本刺繍でやってみたいってことが新たにできて、今そのアイデアがどんどん湧き出しています。
でもそれは今必死で制作している来年の1月の個展のための作品ではありません。
今はまだ全然何の予定もないけれど、1月の個展のあとにする別の個展のための作品だということだけは確実です。
きっかけは前回のブログに書いた日帰りで広島のkussunガレージ藍染体験に参加したことと、わいざんさん(@yzan_travel )がリリースしたLINEスタンプの編集を手伝ったこと。
これがそのLINEスタンプ“ぽんこつオールスターズ”。
「なんで個展用の作品をどんどん仕上げていかなければならないこの忙しい時に、私は広島へ藍染に行ったり、LINEスタンプを作るお手伝いをしているのかな?」
久しぶりに自問自答してみて出た答え。
その答えはとってもシンプルでした。
「やりたかったから」
個展の日本刺繍作品を作るよりもそれがやりたかったのです。
で、藍染したり、LINEスタンプ編集したりというそのやりたかったことをやってみたら、また新たに日本刺繍でやりたいことが出てきました!
そして、材料を集めて試作ししてみようかなって段階になっています。
今は今月中に絶対に仕上げなくてはいけない作品があるのでやりたくても手をつけないようにしているのだけれど、作品が仕上がってちょっと落ち着いたら試作を始めると思います。
その新たな日本刺繍でやってみたいことも、最初は私には無理だって思っていました。
自分にはできないから他の人の手を借りなくちゃ無理だって思い込んでいたのです。
…でも今は、
「いやぁ…もしかしたら出来るんじゃない…いや、もう、これは、やったるわ~」
に変わりました。
私は割となんでも真っ先に「無理」って思ってしまうことが多いです。
これは私が完璧主義だからなのだと思います。
こうと思ったらそこでガチガチに固まってしまうのです。
このガチガチを緩めていくことが今の私の課題の一つでもあったのだけれど、どう緩めていけばいいのかを模索していました。
それが日帰りでkussunガレージ藍染体験に参加し、LINEスタンプのお手伝いをしたことによって、私じゃ無理だ…の意識が「やったるわ~」にシフトチェンジしたのです。
案ずるより産むが易しと言うか、頭で考えている時は無理だって思っていたことがやってみたら結構できちゃったって感じ。
たぶん、行動することによって固まっていた観念が緩んでくれたのだと思うのです。
緩め方をずっと模索していたけれど、私の場合は衝動に従って動くことがとても効果的らしいということがわかりました。
やりたいことをやったことによって、いろいろなところが緩んできて、今まで見えていなかったり気がつかなかったことに気づいて、新たなアイデアが湧き出してきたのです。
やりたいことはやる!
「無理」=「できない」ってことだと思うのです。
よく「できないからやらない」って言ったりしますが、「できない」=「やらない」ではないと思うのです。
時間がないから
金銭的に無理だから
遠いから
できないからやらない理由を探してしまうのではないのかなって思うのです。
そしてこれはある意味現状維持、今のままでいいってことだと思います。
今のままって楽なんです。
もうその環境が出来上がっているし、多少の不満はあってもその環境に慣れてしまっているので居心地がいいのです。
環境を変えるには労力が要ります。
引越しを例にするとわかりやすいと思うのだけれど、新居を探して、資金を用意して、荷造りをして、移動して、荷解きをして新たに環境を整えなければならない。
新しい引越し先には新たな環境、新たな出会い、新たな生活があります。
そして今までの自分の環境にはなかった新たな変化をもたらしてくれます。
でも引越しは本当に大変で、面倒くさい!
だから「やりたいこと」が必要なのです。
大変で面倒くさいことをやってみたくなるためには動機が必要で、それが「やりたいこと」なのです。
心の底からやりたいと思ったからやる。
やりたいことをやるためにできない理由をなんとかクリアしていく。
これは不可能を可能に変えていっているってことだと思うのです。
その結果、階段を一歩上がることができて、新たな視野(環境や人々)が目の前に広がり、新しい気づきや学びを得ることができるのです。
だから行動したことによって停滞していた物事が動き始めたり、新たなアイデアが生まれてきたりするのではないでしょうか?
やりたいことをやる、とにかく動く、行動してみるってこういうことだと思うのです。
頭で考えているだけだと絶対に動けないし動かないので、時には考える前に動くってことも必要だと思います。
それに、一度でも衝動に従って行動すると自分でもびっくりするくらい行動力がつきます(笑)
個展に対する私の想いも見えてきた
そして個展に対しての自分の想いについても再認識しました。
来年1月の個展は、ありがたい事に毎年定期的に開催させていただいているもの。
ただ、1年間で新たな日本刺繍作品を30点以上作るのはとても大変なので、今回は2年ほど間隔を空けていただきました。
基本的には自由に作品を作って良いのだけれども、デパートの中の茶道具を販売しているギャラリーでの個展になるので、やはりそれなりにその売場に合わせたテーマで作品を作らなければならないし、それなりにその売り場で売れる品を用意しなければならない。
今回新たに日本刺繍で作りたいって思いついた作品は、そういったことを全然意識していないものなのです。
とにかく作りたい、作ってみたい、やってみたい…
ただただそう言う思いから生み出される作品です。
売れる品とかを意識せず、心の底から作りたいと思った作品の展示なのです。
両方とも日本刺繍の個展だけれど、一つは少しだけ制限があり、もう一つは全く制限無しの自由!
…ってなったときに、がぜんキラキラ輝き出して私を魅了するのは後者なのです。
だから、この新たな日本刺繍作品に早く取り掛かりたくてしょうがないのです。
でも今は、期日が決まっていて期限が迫っている1月の個展作品制作に集中して取り組みます。
そして、煮詰まったり、思うように作業が進まなくなってきたときは、その時の衝動に従って何かしら行動しようって決めました。
一見無駄に時間を費やしてるように見えても、その方が絶対に良い作品を作れるってことに気がついたから。
来年のどこかで、新たな日本刺繍作品をお披露目する場を作りたいと思っています。
絶対に楽しい作品になると思うので、その時は御高覧の程よろしくお願いいたします…
あ!でもその前に、1月の個展も御高覧の程よろしくお願いいたします。
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