御年80歳、第一線で今もなお活躍し続ける大先輩の含蓄あるその言葉は、重くて優しい
誰だって悩んだり、疲れたり、落ち込んだりしてしまうことってありますよね。
そんな時に読むとはげまされて、ほっとできる小池一夫さんのTwitterをご紹介します。
御年80歳の小池一夫さんは「子連れ狼」や「クライング フリーマン」など多くの劇画の原作を手がけた漫画原作者です。
後進の育成にも力をいれており、そのために設立した「小池一夫劇画村塾」からは高橋留美子さん、原哲夫さん、堀井雄二さん、さくまあきらさんをはじめ、多くのクリエイターを輩出しています。
長年の経験に裏付けされたそのツィート内容は、人生に行き詰まりや後悔を感じた時に何度も読み返したくなります。
喧嘩って、あながち悪いことばかりではない。相手は、気に入らないことを攻めてくるわけだから、そこには自分が直すべきことや、考え直すべきこともある。喧嘩をただの喧嘩で終わらせるのはもったいない。(小池一夫)
— 小池一夫 (@koikekazuo) March 2, 2016
寝る前に一言。世間を渡るとは、人から人へ渡り歩くことである。だから、たまに、人につまずくこともある。さよならもあるし、こんにちはもあるし、ずっとよろしくねもある。でも大丈夫。また、明日は、新しい人から始まる。(小池一夫)
— 小池一夫 (@koikekazuo) February 29, 2016
自信が無いときって、自分の言動がグラつく。誰かにこう言われた、他の誰かにはこう言われたと、他人の影響を受けすぎてしまう。それは、表現も同じで、自信を無くしている人の作品はグラついている。自信を取り戻せるまでは、多数の他人の意見を当てにしないことが、結局、一番早く自分を取り戻せる。
— 小池一夫 (@koikekazuo) February 29, 2016
人にやさしく、親切にすることなンて、タダだし、減るもンじゃなし、そうすればいいじゃン。ちなみに、人に悪意を向けたり、不親切だと、タダじゃないし、減るよ。魂が。(小池一夫)
— 小池一夫 (@koikekazuo) February 28, 2016
「想像力」はとても大事なことだけど、マイナスの方向にばかり働かせる癖の人がいる。想像力は、プラスに働かせてなンぼです。誰かを疑うものではなく、誰かを信じる方に使うという風に。想像力をプラスの方向に働かせる癖をつけると、人生はずいぶん楽になる。自分を信じるのが、最高のプラスの想像力
— 小池一夫 (@koikekazuo) February 28, 2016
「どうにもならない事」は絶対にある。そのどうにもならないことに心を注いでも仕方がない。やるべきことは「どうにかなる事」なのだ。どうにかなる事をやり続けると、どうにもならなかった事が、どうにかできるようになる。だから、僕は「今」出来る事を「今日」やります。おはようございます。
— 小池一夫 (@koikekazuo) February 26, 2016
ダルビッシュが以前ツイートした「練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。」という呟き。すごく同意する。頭を使っていない努力は、ただの徒労に終わる。がむしゃらなだけの努力も大抵遠回り。これは、どの分野にも通じる言葉だと思う。(小池一夫)
— 小池一夫 (@koikekazuo) February 25, 2016
気力は体調によるし、体調は普段の生活による。クリエイティブは気力によるので、結論からいうと、クリエイティブでありたければ、普段の生活をきちンとしろってこと。(小池一夫)
— 小池一夫 (@koikekazuo) February 21, 2016
人格(性格)を幾つも使い分ける者ほど、人生は苦しい。例えば、人に感謝の弁を述べながら、柱の陰で舌を出すような者である。心配するふりをしながら、心の中でザマーミロと思うような者である。その人格は、自分自身も同じように見つめ返すのだ。喜怒哀楽にひとつの人格で集中できない者は心が歪む。
— 小池一夫 (@koikekazuo) February 16, 2016
人格(性格)の核を決めるといいよ。驚くほど、何事にも素直に対処できるようになるから。それは、自分が楽になるだけでなく、周りの人にも分かるから。自分が人格を使い分けている者は、やっぱり周りも薄々感じているよね。(小池一夫)
— 小池一夫 (@koikekazuo) February 16, 2016
自分の核を作るとは、自分の感情に仮面を被らないことだと思う。嬉しい時は心の底から楽しみ、悲しい時は心の底から涙を流すという風に。「外面と内面の差を無くす」のです。社会を渡るには、建前が必要だけど、それでもなるべく仮面を被らない。「正直」と「素直」が自分の核を作ります。
— 小池一夫 (@koikekazuo) February 16, 2016
そして、自分の核が無いと、人に、YESとは言えても、「それは違う」「私はそれが嫌だ」という、NOが言えなくなるンだよね。核の無い人間は、弱くて、人に流されやすいから。(小池一夫)
— 小池一夫 (@koikekazuo) February 16, 2016
他人からの評価によって自分を理解してはいけない。自分の評価は自分でする。他人に自分の評価を任せると、一生他人の価値基準で生きていくことになる。(小池一夫)
— 小池一夫 (@koikekazuo) February 7, 2016
自分の世界が小さく狭い人ほど、人を疑う。創作の世界も例外ではない。時代劇を書いていると、歴史にちょっと詳しい人に限って「そンな事はあり得ない」と疑う。歴史通の人は「もしかして、そンな事があったら楽しいだろうな」と作品を楽しむ。何事も、半可通が一番厄介だ。世界を広げて、世界を楽しめ
— 小池一夫 (@koikekazuo) January 24, 2016
すごく単純な人生の結論なンだけど、「自分の感情に振り回されるのをやめる」のはとても大事なこと。楽しくないから笑えないのではなく、笑ってりゃ楽しくなる。やる気がないからやらないのではなく、やってりゃやる気が出る。人に嫌われるのが怖いから一人でいるじゃなく、人を愛していたら愛される。
— 小池一夫 (@koikekazuo) January 20, 2016
こんなお茶目なツィートも。
せンせいは、僕に勇気をくれました。80才になっても艦これしたり、夜中までお酒飲ンだり、ツイッターしたりしててもいいンだと思うと、気が楽になりました。とリプライが来た、若い人に斜め上から勇気を与えている80才のアカウントはこちらですよ。イタタ…、イタタ…。( ;∀;)
— 小池一夫 (@koikekazuo) February 14, 2016
2010年3月から、毎日ツィートし続けている小池先生。
時に厳しく、時に優しいその言葉は、やんわりと心に染み渡ります。
素敵な言葉はまさに心のビタミン。
これからのツィートも楽しみです。
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