松竹梅の数奇屋袋に込めた想い
この数寄屋袋は初めての個展用に刺繍したものです。
私は作品を創る時に、いろいろな想いを込めて刺繍していきます。
この作品では、まず、松竹梅をモダンなデザインで刺繍したい!と思いました。
そして、お洒落でセンスの良い、すらっとしたモダンな女性に使ってもらいたいな…とイメージ。
縁起の良い松竹梅のデザインですから、一針ごとに『開運』『良縁』そして『商売繁盛』の想いを込めて刺繍していきました。
茶道だけじゃもったいない、数奇屋袋の新しい使い方
個展が始まって数日が過ぎた頃。
ショートカットのすらっとした素敵な女性がお見えになりました。
そして惹き付けられるように、松竹梅の数寄屋袋を手に取られ、「これはバッグですか?」とお聞きになりました。
私は、まさに自分がイメージした通りの方がこの数寄屋袋を手に取ってくださったことにびっくり!
「これは数寄屋袋と言って、茶道の時によく用いられるバッグなのですが、薄くて型崩れもしないので、バッグインバッグとしてはもちろん、クラッチバッグとしてもとても使いやすいのですよ。ご旅行の時にもとても便利です。」 …と、こちらの記事で書いたことをお話しました。
数奇屋袋を使い始めてからビジネスが右肩上がりに!
Tさまは、ご主人とお2人でコンサルタントのお仕事をしていらっしゃるとのこと。
お茶はなさらないけれど、とってもこのデザインと色が気に入って、お仕事でお使いになるツールを入れるバッグとして使いたいと、この数寄屋袋をご購入くださいました。
改めて、このデザインは松竹梅をモダンなデザインにしてみたこと、『開運』『良縁』そして『商売繁盛』の想いを込めて刺繍したことをお伝えし、とても喜んでいただけました。
そして、その翌年の2回目の個展に、再びTさまがいらしてくださったのです!
この数寄屋袋にビジネスツールを入れて使い始めてから、お客様が右肩上がりに増え、コンサルをした方が1,000人を超えたのだそうです!
その嬉しいお話をご報告にわざわざいらしてくださったのでした。
フルオーダーで作品を創る時は、オーダーしてくださった方と直接お会いしていろいろお話を伺います。
そして、お好みの色やデザイン、品物に込めたい想いをお聞きしてから制作に入りますので、その方にピッタリの作品を創ることができます。
今回はフルオーダーではないのに、私が作品に込めた想いとTさまのお好み、想いが偶然にもピッタリと一致して、持つべき人の元へ数寄屋袋が嫁いで行ってくれました。
こんなに嬉しいことはありません!
そして、さらに続きのお話があるのですが…長くなりましたので続きはこちらへ!
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