日本刺繍のお話…なのだけれど
今週は火曜日から金曜日まで京都の工房で日本刺繍のお仕事のお手伝い。
土曜日と日曜日は『花の日本刺繍教室』初級クラス。
大好きな日本刺繍にどっぷり浸かった幸せな週になりました。
そしてあることに気がつきました。
ブログチャレンジを始めて15日目。
と言うことは15本のブログを書いたことになります。
なのに、日本刺繍について書いたブログが一つもない!
夢はNYで日本刺繍の個展をすることなのに、これではいけません。
なので日本刺繍のことを書きます。
本当は、なぜ私がこんなに日本刺繍が好きなのかを書こうと思ったのです。
なぜなのかをいつものように考えてみました。
でも…
どれだけ考えても…
ものすご〜くよく考えてみたのですが…
なぜ日本刺繍が好きなのかわからない!
とにかく好きとしか言いようがないのです。
このことについてはまたあらためて考えてみようと思います。
そうしないと1時間のタイムアップになっちゃうから💦💦
そこで今回は日本刺繍のことについて書くことにしました。
糸から作るって知ってます?
この写真が日本刺繍の刺繍台です。
でもこれはお稽古用の台なのです。
お稽古用と言っても、帯や着物の刺繍をすることができます。
本当の日本刺繍の台は横の長さがこの台の倍くらいあります。
長い振袖が張れる長台が本来の刺繍台なのですが、着物の需要が減って振袖に刺繍をすることが滅多になくなってきた今ではお稽古用の台で刺繍をすることがほとんどなのです。
この刺繍台の上に乗っているいろいろなものが日本刺繍のお道具なのですが、台の上に乗っかっているこの長い棒。
これは『撚り棒(よりぼう)』と言って、京繍(きょうぬい)独特のお道具です。
(京繍については新幹線の座席のこと《ブログチャレンジ11日目》で簡単に説明していますので、気になったら読んでみてね)
この撚り棒を何に使うかと言うと…
刺繍する糸を作るのに使います。
そうなのです、日本刺繍は刺繍をする糸から作るのです!
糸から作るってどういうこと?
これが日本刺繍の糸です。
日本刺繍で使う糸は絹糸で『釜糸(かまいと)』と言います。
蚕の繭から繰りとったそのままの状態の細い絹糸が10本集まった束で、撚りがかかっていません。
この撚りがかかっていない釜糸を撚って、刺繍する糸を作るところから日本刺繍はスタートするのです。
糸を撚るときに『撚り棒』を使用します。
使い方は
撚り棒の上についているフック部分に釜糸をかけてこのようにして糸を撚ります。
糸から作るので、2色の糸を混ぜて混色の糸を作ったり、10本の細い絹糸の数を減らして細い糸を作ったり、その逆に本数を増やして太い糸を作ったりと、図案のデザインに合わせて刺繍の仕方を考えて、それに合わせた糸を撚って作るのです。
日本刺繍って、刺繍に入るまでにたくさんの手順と作業があるのです。
糸撚りや日本刺繍をしているところを観たくないですか?
どうやって糸を撚るのか実際にご覧になりたい方がいらっしゃいましたら、来週24日(土)に三重県の四日市市で開催されるしなやかフェス2018春へお出かけください。
たぶん日本初だろうと思われる、屋外での日本刺繍実演ライブをします!
ハンカチ、スカーフなどの他に、縫製していない状態の生地でしたら刺繍できますので、ハンドメイドで巾着やポーチなどをお作りになる方がいらっしゃいましたら、裁断前の生地の状態でお持ちいただければお好きなところに「しなやかきゅうり」を刺繍させていただきます。
- 刺繍を入れて欲しい生地を持参→無料
- 風呂敷ご希望→500円
しなやかフェスって何?
…そうですよね、いきなりわかりませんよね💦
しなやかフェスの主催者、しなやかファームオーナーのしなやんこと阿部俊樹さん(@abe_shinayaka)のこちらのブログをお読みいただければ、どんなフェスなのかおわかりいただけると思います。
“もう一度読んで欲しい” 昨年10月に初開催した #しなやかフェス に向けて書いたブログ。当時、力が入り過ぎて書き上がるまでに1ヶ月くらいかかりました(^^) しなやかフェスって何? #しなやかフェス2018春 が気になる!という方はぜひ!|僕がしなやかフェスを開催する理由。 https://t.co/Hh6Ap9dZ0I
— しなやん 百姓|阿部俊樹 (@abe_shinayaka) 2018年2月14日
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とにかく楽しくて、でも楽しいだけでは終わらないものすごく素敵なフェスなので、ぜひお出かけになってみてくださいね〜!
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