やりたくないことに努力はできない
以前に、ブログを始めたのに月に一度更新するのがやっとの迷走するブログになってしまった理由について書きました。何のためにブログを始めたのか考えてみました《ブログチャレンジ6日目》
私は日本刺繍作家として活動していくためにブログを作りたかったのに、いつの間にか収益をあげるためのブログ作りになってしまっていたのです。
そしてそれはブログだけはありませんでした。
私の目的も違う目的にすり替わってしまっていました。
「私は日本刺繍作家として収入を得られるようになりたいのですけれど」
「日本刺繍作家として制作していくためには、安定した収入がなければできないでしょ」
卵が先か鶏が先か…
日本刺繍が先かお金が先か…
そして、収入を選択して行動した結果、自分で自分の首を思いっきり絞めることになりました。
安定した収入を得るために始めたことはワークショップでした。
しかも、日本刺繍はマイノリティすぎるので万人受けするアートのワークショップをすることになったのです。
- 水彩色鉛筆の使い方を覚えられる大人の塗り絵
- 水彩ペンの使い方を覚えられる大人の塗り絵
- 塗り絵で作るオリジナルタンブラー
- 楽しいクレヨンスクラッチ
誰でも簡単に楽しめるアートのワークショップを開催しましたが、お友達が優しさで参加してくださる以外はお客様がほとんどいなくて、どのワークショップも集客に苦労しました。
それに、それぞれ違う内容のワークショップなので毎回の準備がものすごく大変でした。
準備しながらSNSなどでの告知や集客とやることがいっぱいで、大好きな日本刺繍をする時間がどんどん無くなっていきました。
始めたばかりなのだから最初から上手くいくわけはない、とにかく続けること…ってなった時に、
あ~~もう、やめたっ!
ってなりました。
ワークショップにお客様が来てくれなくて、集客が大変だったからではありません。
私が1番やりたいことがどこにもなかったからです。
日本刺繍作家になるために始めたことなのに、どこにも日本刺繍がないのですもの。
本当に嫌になって、すべてリセットすることにしました。
結果は後からついてくるもの
そして収益を上げるためのブログをやめ、アートのワークショップもやめて、昨年の秋に日本刺繍教室を立ち上げました。
まだ数人の生徒さんしかいませんが、みなさん日本刺繍を楽しんでくださっています。
私はそれが本当に嬉しくて、お教室を開いてよかった…と毎回思っています。
毎月のお教室を一番楽しみにしているのは私かもしれません。
そして、初めて日本刺繍のワークショップを開催しました。
日本刺繍のワークショップはブログとSNSにイベントを立ち上げたとたん、あっという間に満席になりました。
イベントを立ち上げただけで本格的な集客もまだ何もしていないのにです。
それだけではなく、今回満席で参加できなかったのでぜひまたやって欲しいというたくさんの声をいただき、2回目のワークショップを開催することになりました。
そのワークショップもイベントを立ち上げるとすぐに満席になりました。
万人受けするアートのワークショップではあんなに集客に苦労したのに、マイノリティの日本刺繍のワークショップには、何の集客もしていないのにたくさんの人がいらしてくださったのです。
何事もやってみなければわからないけれど、これには本当にびっくりしました。
この勢いで日本刺繍教室の生徒さんを集めよう!
日本刺繍のワークショップを終えた時にそう思いました。
でも、講座内容を考えて、集客のためにHPを作って、いざ告知という段階になった時に集客することを止めました。
HPやこのブログに日本刺繍教室のコンテンツは載せてあるので、全く集客していないというわけではないのですが、SNSなどに告知して大々的に募集することを止めたのです。
なぜかというと…
また同じことを繰り返してしまうと思ったからです。
今回のワークショップは、日本刺繍教室の新しい生徒さんを募集するために開催したものでした。
…それはちょっと違うのでは?って思いました。
だってこれではアートのワークショップが日本刺繍に変わっただけで、根本はなにも変わっていないということに気がついたのです。
本来のワークショップの目的は『日本刺繍をたくさんの人に知ってもらう機会』を作るためだったはずなのに。
私が日本刺繍作家としてやりたいことは
- 現代の日常生活で使える日本刺繍作品を制作すること
- そして、私の日本刺繍の作品を気に入ってくれた人が、その作品を身近に置いて楽しんでくれること
- 私の作品を好きになってくれた人が、私に日本刺繍を習いたいと思ってくれること
- 日本刺繍をたくさんの人に知ってもらうために、実際に日本刺繍に触れる機会を提供すること
もちろん日本刺繍作家として食べていけるようになりたいし、なるつもりです。
でも、収入を得るために日本刺繍をするのではなく、日本刺繍作家として活動していたら収入を得られるようになっていた…これが私がなりたい日本刺繍作家なのです。
「1時間経ったのでこれでおしまいです」
…久しぶりにこのフレーズを使ってしまいました。
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