しなやかフェスに参加して気づいたこと《ブログチャレンジ21日目》

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しなやかフェスってなに?

しなやかフェス看板Photo by てんちゃん

『しなやかフェス2018春』に参加してきました。

主催者の阿部俊樹さんことしなやん(@abe_shinayakaは、食の大切さに気がついたことをきっかけに脱サラして約10ヶ月前にしなやかファームというきゅうり農家を始めました。

しなやんは自らを“百姓”と名乗っています。
『百の姓を持つ、つまり何かにとらわれることなく、あらゆる顔をもつ人間であり続けるということ』あらゆる顔の中の1つである農家として生産者と消費者の壁を取り払い、今までにない新しい農業のカタチを作ろうと決意します。

そのためにしなやんは世界でもっとも影響力のある農家を目指しています。
その想いが昨年10月の『しなやかフェス』という1つの形になりました。
しなやんの想いとしなやかフェスについては、しなやんのブログを見ていただけたらよくわかると思います。
衝動に従え|しなやかフェス2018 Spring を開催します。

私にもしなやんと似た想いがあります。

日本刺繍は着物や帯の装飾として発展してきました。
しかし、私たちの生活様式が和装から洋服へと変化し、現在のように「和装離れ」で着物の需要そのものが激減してしまいました。
着物の需要が無くなれば当然日本刺繍の需要もなくなります。
明治から昭和の初期にはたくさんの日本刺繍の職人さんがいましたが、和装と共に発展してきたがゆえに仕事が減り、今その職人さんがどんどん廃業しています。

また伝統産業の高齢化に伴い、その技術を後世に伝えることも難しくなってきています。
日本刺繍という素晴らしい日本の伝統技術を後世に伝えたいと思っても、食べていけない仕事に巻き込むわけにはいかない。
なんとかしたいと思っていても、現状を発信することもできず、打開策も見つからないのが現状です。

 そこで私は何とかこの素晴らしい技術を後世に残すためにはどうしたらいいのかと考えるようになりました。

そして、着物などの和装小物以外にも、現代の日常生活で使える品物や、アートとしての作品を作り始めました。
それ以外にも日本刺繍について発信していく必要性を感じていました。

FacebookTwitterやInstagramなどで少しずつ日本刺繍の発信をしていますが、できればリアルに日本刺繍をしているところをたくさんの人に知ってもらうためにはどうすればいいのかずっと悩んでいました。

そんな時にしなやんと出会いしなやかフェスを知りました。

衝動に従え

しなやんは毎日Twitterで自分の想いを発信し続けています。
そのしなやんの想いに共感した仲間たちが、続々と集ってしなやかフェスを作り上げていきます。

フェス当日は三重県の四日市の無名の農家に全国からたくさんの人が集まります。
そしてステージでパフォーマンスをする人、ワークショップをする人、フェスの様子を写真撮影してくれる人など直接参加する人の他に、遠方だったりスケジュールが合わない人たちは遠隔参加として、自ら生産している食材や、販売している品物を会場に届けてくれます。

たくさんの仲間がしなやんの周りに集って1つのフェスを作り上げていくのです。
そんなイベントは見たことがありません。

前回のしなやかフェスの様子を拝見していてお客さんとして参加したいと思っていたのですが、しなやんの発信を見ているうちにお客さんではなく、自分も何かやりたいって思いました。

私に出来ることといえば、当然日本刺繍しかありません。
日本刺繍は繊細な絹糸を扱う刺繍。
屋外でできるのか?って真っ先に頭に浮かびました。
フェスの参加者は職業も年齢層もバラバラで興味を持ってもらえるかもわかりません。

 でもすぐさま「やりたい」っていう想いが勝ちました(笑)

今回のしなやかフェス2018春のコンセプトは『衝動に従え』
その通りに衝動に従うことにしました。

お客様の求めているもの

そして今回初めて日本刺繍実演ライブとしてしなやかフェス2018春に参加させていただくことになりました。

刺繍しているところPhoto by てんちゃん

フェスの当日に刺繍する図案は、しなやんのしなやかきゅうりをモチーフにデザインしました。
そして刺繍をする品物として風呂敷を用意しました。
日本刺繍は刺繍台に生地を張って刺繍をするので、反物や風呂敷やハンカチのように、縫製していない状態の生地にしか刺繍ができないからです。

しなやかフェス2018春がスタートして、SNSのお友達の田中さん(@Akira1973TTシャツを持って私の日本刺繍のブースへいらっしゃいました。
このTシャツは去年のしなやかフェスのものなのだけれど、ここに刺繍をしてもらえないかというのです。

 最初私はTシャツという形に縫製されてしまった物には刺繍はできないとお断りしました。

でも、待って!
今回使用する刺繍台は通常の日本刺繍の刺繍台ではなく、簡易版の小さな木枠です。

素材は伸縮性のあるTシャツ、もしかしたらできるかもしれない…

試しに木枠にTシャツをはめてみると、うまい具合に刺繍ができるではありませんか!
日本刺繍は台に張るから縫製前の生地にしかできない…私は何の疑いも持たずにそう思い込んでいたのです。

きっかけをくれた田中さんのTシャツ

きっかけをくれた田中さんのTシャツ

Tシャツのデザインに合わせてしなやかきゅうりの図案を配置して、世界で一つだけのとっても素敵なTシャツが出来上がりました!
田中さんもとても喜んでくださいました。
しかも、そのTシャツを見て私のTシャツにも刺繍してほしいとお客様がいらしてくださったのです。

しなやかフェスでは毎回公式Tシャツを作っていて、今年もとっても可愛いデザインのTシャツを会場のみなさんが着ていたのです。
このしなやかフェスの会場でみんなが着ている公式Tシャツに、しなやんのシンボルであるしなやかきゅうりを刺繍する。
これこそがしなやかフェスへの最高のリスペクトであり、最高のコラボであり、老若男女を問わずにたくさんの方が身近に日本刺繍を感じで喜んでもらえることだったのです。

こなちゃんTシャツ
めめたんTシャツ

お客様が使えて喜んでいただけるものとして風呂敷というアイテムを選んだようでいて、実は日本刺繍ができるアイテムということに重きをおいてしまっていたのです。
日常に使えるものってことばかりを考えて、みんなが嬉しくて喜んでもらえるものっていう視点が抜けていたのです。

今回しなやかフェスに公式Tシャツがあるということは事前に知っていました。
そこでまず、Tシャツに刺繍するにはどうしたらいいかっていうことを考えるべきだったのです。

日本刺繍に興味を持ってもらえないからお客様が来ないのではなく、お客様が喜んでくれる品物を用意していなかったからお客様が来なかったのです。

今回初めてしなやかフェス2018春に参加して、たくさんの感動と大切なことに気づかせていただきました。
そしてSNSで知り合ってまだお会いしていなかった素敵な仲間に、たくさんお会いすることができました。
参加して本当によかったと心から思います。 

めめたんと

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ABOUTこの記事をかいた人

京繍(きょうぬい)と言う日本刺繍に魅了され、日本刺繍でいろいろなものを創っている日本刺繍の人フローレンです。 夢はNYで個展をすること! やりたいって思ったことはとにかくやってみます。 美味しいもの、お酒大好き。 海も大好き。 旅も大好き。(本名:花澤浩子)