日本刺繍をたくさんの人に知ってもらいたくて
1回目の「日本刺繍で桜の風呂敷作り」ワークショップ開催しました。
私は日本の素晴らしい伝統技術の日本刺繍をたくさんの方に知ってもらいたいとずっと思っていました。
日本刺繍はお着物や帯の装飾として発展してきました。
そのため、和装に関わりのある方は日本刺繍をご存知ですが、お着物に関心のない方は
「日本刺繍って何?」
という方がほとんど。
その概念を壊したくて日本刺繍をより身近なものにしていただくために、今の日常生活で気軽に使用していただける日本刺繍作品を制作しています。
制作しながら思ったもう一つのことは、他の西洋刺繍とは違う日本刺繍の繊細さ、絹糸の美しさ、そして何より楽しさを知ってもらいたいということ。
鑑賞して楽しんでいただくだけでなく、
自分の手で日本刺繍をする楽しさを知ってもらいたい
と思ったのです。
そのために今回のワークショップを企画しました。
初めての日本刺繍、その楽しさに夢中!
日本刺繍を体験していただくとは言っても、日本刺繍は糸を自分で撚って作るところから始まって、左右両手を使います。
綺麗に糸を撚れるようになるには時間がかかりますので、糸は私が撚ったものを使っていただくことにしましたが、普段使わない左手でねらった場所に針を出せるようになるためには、とにかく慣れていただくしかありません。
最初に桜の花びらのテンプレートを使って、風呂敷に花びらを描いていただきます。
まずは桜の花びらを1~2枚だけ描いて刺繍していただこうと思ったのですが…
お~!みなさん、結構大胆に桜の花びらを描かれています!
…正直、かなり内心焦りました(笑)
でも、みなさんとっても楽しそう!
今回の花びらの刺繍は20色の絹糸の中から自由に好きな色を選んでいただいて、『平繍い(ひらぬい)』という繍い方で刺繍していただきました。
平繍いにの詳細についてはこちらをご覧ください。
日本刺繍の技法 ②肉入(にくいれ)と③平繍(ひらぬい)
みなさん最初は慣れない左手に苦戦していましたが、手が慣れてくるにつれてもう夢中です!
花びらの面を繍うだけではなく、花びらをS字で繋ぎたいので細い線も繍いたいと急遽違う繍方のリクエストも!
初めてでそんなにたくさんの花びらが繍えるのかな〜と内心ドキドキしていた私の心配は全くの杞憂に終わりました。
花びらを1枚繍いあげるたびにどんどん手が慣れてきて、1枚目より2枚目、2枚目より3枚目と上手に繍えるようになり、そうするとどんどん楽しくなってきます。
あっという間に終了時間になりました。
日本刺繍の作品には見事にその人自身が現れます
そして出来上がった素敵な風呂敷の数々!
じっくりデザインを考える人
その場のフィーリングで軽やかにデザインを決める人
デザインにストーリーを持たせる人
同じ花びらのテンプレートを使っても、見事にそれぞれの個性が現れます。
仕上げをして完成した風呂敷を広げると、
「素敵~!」
「可愛い~!」
「それすごい!」
嬉しそうな声があがります。
自分の手で作り上げた、世界に一つだけの素敵な桜の風呂敷。
みなさん喜んでくださって、とっても嬉しい!
今回のワークショップを開催して本当によかったです。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。
今回、キャンセル待ちが出るほどご好評でしたので、2回目を2月7日(水)13:00~開催いたします。
よろしければご参加くださいね。
日本刺繍のワークショップ「桜の風呂敷作り」次回は2月7日(水)
花の日本刺繍教室
東京で京都の「京繍」の技術を学べる日本刺繍教室です。
基礎からしっかり日本刺繍を学べます。
日本刺繍といっても、地域ごとに特徴があることをご存知ですか?
中でも国から伝統工芸として認められているものは、
京都の「京繍」と金沢の「加賀繍」だけ。
日本刺繍の中でも最も繊細で優美な
京都の伝統工芸「京繍」の技術を学びながら、
新しい自分が見つかる
【花の日本刺繍教室】
詳細はこちらをご覧ください
《花の日本刺繍教室》
スポンサーリンク